プロイセン同盟

プロイセン同盟は、1440年3月14日にドイツ騎士団に対抗するため、プロイセン地方の19の都市と53人の貴族・僧侶が結成した自治領連合です。この同盟は、ケーニヒスベルク、グダニスク、エルブロンク、トルニなどのハンザ同盟都市が主導し、30年にわたりプロイセンの政治を主導しました。同年4月3日には、さらに7つの都市が加盟し、その勢力を拡大しました。

1454年、プロイセン同盟はポーランド王国のカジミェシュ4世に対し、プロイセンのポーランドへの帰属を求めました。これを受けてカジミェシュ4世はプロイセンの編入を宣言し、ドイツ騎士団との間で十三年戦争が勃発しました。プロイセン同盟はポーランド側として参戦し、1466年の第二次トルンの和約でポーランドが勝利したことで、ドイツ騎士団の本拠地であったマルボルク城を獲得しました。この結果、王領プロイセンが成立し、後のプロイセン公国、そしてプロイセン王国の礎となりました。

プロイセン同盟は、都市と貴族が協力して外部勢力に対抗し、自治権を確立しようとした点で、中世ヨーロッパにおける都市同盟の典型的な例と言えます。また、その後のプロイセンの歴史においても重要な転換点となりました。

プロイセン同盟結成時の加盟都市（1440年3月14日）

トルニ
ヘウムノ
エルブロンク
エルブロンク新市街
グダニスク
ブラニェヴォ
クルレヴィェツ（ケーニヒスベルク旧市街／現カリーニングラードの一部）
クニパヴァ（ケーニヒスベルクのクナイプホーフ地区／現カリーニングラードの一部）
リプニク（ケーニヒスベルクのレーベニヒト地区／現カリーニングラードの一部）
グルジョンズ
ブロドニツァ
ルバフスキェ新市街
ルバヴァ
ラジニ・ヘウミニスキ
ヴェラヴァ（現カリーニングラード州ズナメンスク）
アレムボルク（現カリーニングラード州ドゥルジュバ）
ツュィンテュィ（現カリーニングラード州コルネヴォ）
シフィェンタ・シェキェルカ（現カリーニングラード州マモノヴォ）
グロヴォ・イワヴェツキェ

1440年4月3日に加盟した都市

グニェフ
グダニスク旧市街
ノヴェ
レンボルク
ウェバ
ヘル
プツク

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