プログレスバー

プログレスバーは、[コンピュータ]]ーにおける長時間タスクの進行状況を、視覚的に分かりやすく伝えるためのユーザーインターフェース要素です。主にグラフィカルユーザインタフェース]で使用され、[[タスクの完了度合いを直感的に把握できるように設計されています。

基本的な表示形式

プログレスバーの最も一般的な形態は、左から右へ伸びていく水平なバーです。このバーが満たされていくことで、タスクの進捗率を示します。パーセント表示と組み合わせて、より具体的に進捗状況を伝えることも可能です。水平バー以外にも、右から左へ減少するタイプや、上から下へと変化する垂直バーも存在します。

不定状態の表示

タスクの完了に必要な時間や処理量が予測できない場合、プログレスバーは「不定」状態として表示されます。この状態では、バー全体を一定の幅のカラーバーが繰り返し移動するアニメーションで示されます。これは、タスクが現在も進行中であることを示すインジケーターとしての役割を果たします。Microsoft Windowsでは、このアニメーションを「マーキースタイル」と呼ぶことがあります。また、Windows 8以降のModern UIスタイルでは、複数のドットがバー領域内を移動するアニメーションが採用されることもあります。

派生ウィジェット

プログレスバーの派生として、プログレスサークル、スピニングプログレスインジケーター、プログレスリング、プログレススピナーなど、円形のデザインを持つものも広く利用されています。これらのウィジェットは、円環状や数珠状の形状で進捗率を表示したり、不定状態を示すアニメーションを表示したりします。特にモバイル環境では、限られた画面スペースを有効活用できるため、複数のファイルのアップロードやアプリのインストール状況をコンパクトに表示するのに適しています。

待機カーソルとの違い

macOSのスピニング待機カーソルやWindowsの待機カーソルも、円形デザインのアニメーションでシステムがビジー状態であることを示します。しかし、これらはプログレスバーよりも先に導入されたもので、プログレスリングやスピナーとは区別されます。Windowsでは、待機カーソルのデザインを従来の砂時計型に戻したり、ユーザーが用意した画像に設定することもできます。ただし、待機カーソルはあくまでシステムがビジーであることを示すものであり、プログレスバーやアニメーションとは組み合わせて使用すべきではありません。

HTML5での標準化

HTML5では、多数のユーザーインターフェース要素が標準化されており、プログレスバーもその一つとして`progress`要素が追加されました。これにより、ウェブ開発者はより簡単にプログレスバーを実装できるようになりました。

プログレスバーは、ユーザーにタスクの進捗状況を伝え、操作に対する応答がないという不安を軽減する重要な要素です。適切な表示形式とアニメーションを用いることで、より快適なユーザーエクスペリエンスを提供することができます。

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