プログレスM-46

プログレスM-46

プログレスM-46（Progress M-46）は、ロシア連邦宇宙局が国際宇宙ステーション（ISS）への物資輸送のために運用した無人宇宙補給船です。NASAにおいてはProgress 8または8Pとも称されました。この機体はプログレス-M型（形式番号11F615A55）に属し、シリアル番号246として製造されました。ISSへの定期的な補給ミッションの一環として、重要な役割を担いました。

運用経緯

プログレスM-46は、2002年6月26日5時36分30秒（GMT）に、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地1/5発射台から、ソユーズ-Uロケットに搭載されて打ち上げられました。地球低軌道に投入された後、ISSへの接近を開始しました。

打ち上げから3日後の2002年6月29日5時36分30秒（GMT）に、ISSのロシア区画にあるズヴェズダモジュールのAftポートへのドッキングに成功しました。ドッキングに先立ち、このミッションではクルス自動ドッキングシステムの機能試験が実施されました。これは、後のミッションでのシステムの信頼性を確認するための重要なステップでした。

プログレスM-46は、約3ヶ月間にわたりISSに結合された状態を維持し、滞在クルーへの物資供給やステーションの姿勢制御などに利用されました。

後続の補給船であるプログレスM1-9の到着に備えるため、プログレスM-46は2002年9月24日13時58分49秒（GMT）にISSからドッキングを解除しました。その後、ISSから安全な距離まで離脱し、大気圏再突入の準備に入りました。

最終的に、プログレスM-46は2002年10月14日9時34分（GMT）に軌道離脱マヌーバを実行しました。制御された軌道離脱により、機体は太平洋上空で大気圏に突入し、その大部分が燃え尽きました。燃え残った機体の一部は、同日10時21分59秒（GMT）頃に予定された太平洋上の海域に落下しました。これにより、プログレスM-46のミッションは完了しました。

搭載貨物

プログレスM-46には、ISSに滞在していた第5次長期滞在クルーを含む宇宙飛行士たちの生活に必要な物資や、科学実験を行うための機器などが搭載されていました。具体的には、食料、飲料水、呼吸用の酸素、機材のスペアパーツ、科学実験装置などが含まれており、ISSでの長期滞在と研究活動を継続するための重要な支援となりました。これらの物資は、ステーションの円滑な運用にとって不可欠なものでした。

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