プロスト・JS45

プロスト・JS45 (Prost JS45) の概要

プロスト・JS45は、1997年にプロスト・グランプリが使用したF1マシンで、設計はロイック・ビゴワによるものです。この車両は、アラン・プロストが率いるチームがリジェを買収し、初めて「プロスト・グランプリ」として参戦した際に使用されたマシンです。この背景が、JS45の名の由来になっています。

チームの移行とマシン名変更

もともとJS45は「AP01」という車体番号が与えられる予定でしたが、リジェとしての参戦を前提にしていたため、JSの名を持つこととなりました。それにより、翌シーズンのマシンにAP01という名が付けられることになりました。これにより、プロスト・グランプリにとって重要な転換点を迎えたことが伺えます。

マシンスペック

シャーシ

• - シャーシ名: JS45
• - 構造: カーボンファイバー/ハニカムコンポジット複合構造モノコック
• - 全長: 4,335mm
• - 全幅: 1,995mm
• - 全高: 950mm
• - ホイールベース: 2,995mm
• - 前トレッド: 1,693mm
• - 後トレッド: 1,608mm

このシャーシ設計は軽量でありながら高剛性を持ち、F1の厳しいレース条件に対応するための特性を持っています。また、サスペンションは前後ともにプッシュロッドとダブルウィッシュボーンを採用しており、安定した走行性能を確保しています。ブレーキにはブレンボ社製のキャリパーやカーボンディスクを使用しており、高い制動力を発揮します。

エンジン

• - エンジン名: 無限MF301HB
• - 気筒数・角度: V型10気筒・72度
• - 排気量: 3,000cc

このエンジンは、性能向上が図られた技術的な成果を搭載しており、高回転域でのパワーを発揮します。燃料にはエルフ社のものが使われ、イグニッションシステムにはホンダのPGM-IGが搭載されています。また、燃料噴射に関してもホンダのPGM-FIが用いられています。

レース成績

プロスト・JS45はF1ベースのレースで多くの挑戦を行いましたが、技術革新の進むF1界において、果たしてどのような成績を残したかはチームにとっての大きな関心事でした。これにより、次のシーズンに向けたマシン改良が求められることとなります。

結論

プロスト・JS45は、F1マシンの進化の一翼を担った存在です。その設計と性能は、チーム名を新たにしたプロスト・グランプリにおいて重要な役割を果たしました。未来のレースにおける競争力を意識した設計は、F1史における記念碑的なモデルとして位置づけられています。

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