ヘザー・メンジース

ヘザー・メンジース・ユーリックは、1949年12月3日にカナダのオンタリオ州トロントで生まれ、2017年12月24日に68歳で亡くなった女優です。彼女は、子役時代からその才能を発揮し、映画やテレビドラマで幅広い役柄を演じました。

初期のキャリアと『サウンド・オブ・ミュージック』

メンジースは11歳の時にアメリカに移住し、ハリウッドの高校を卒業後、Falcon Studio's大学で学びました。15歳で映画『サウンド・オブ・ミュージック』のオーディションに合格し、ルイーザ・フォン・トラップ役を演じ、映画デビューを飾りました。この作品は彼女のキャリアにおける大きな転機となり、世界中で広く知られるようになりました。また、この作品でマリアを演じたジュリー・アンドリュースとは、後にジョージ・ロイ・ヒル監督の映画『ハワイ』でも共演しています。

1970年代の変貌

1960年代には純情なイメージの役柄が多かったメンジースですが、1970年代に入るとセクシーなイメージへと転身し、1973年には雑誌『PLAYBOY』でヌードを披露しました。この大胆なイメージチェンジは、彼女のキャリアに新たな一面を加えました。

ホラー映画への挑戦とテレビドラマ

1978年にはパニックホラー映画『ピラニア』でヒロインのマギー役を演じ、アクション女優としての才能も発揮しました。また、テレビドラマでは、1976年に映画化もされたSFドラマ『未知への逃亡者/ローガンズ・ラン』でジェシカ役を演じ、SF作品にも出演しました。

私生活と慈善活動

メンジースは私生活では、1969年に一度結婚しましたが、後に離婚しました。その後、俳優のロバート・ユーリックと1975年に再婚し、2人の子供をもうけ、さらに2002年には女の子を養子に迎えました。結婚生活は2002年にユーリックが滑膜肉腫で亡くなるまで27年間続きました。彼女自身も卵巣癌を患いましたが克服しており、夫のユーリックとともにミシガン州立大学総合がんセンターの肉腫研究のためにユーリック基金を設立し、慈善活動にも積極的に取り組みました。

晩年と死去

晩年は脳腫瘍と闘病生活を送っていましたが、2017年12月24日にオンタリオ州内で亡くなりました。68歳でした。

フィルモグラフィー

彼女の主な出演作品には、以下のようなものがあります。

映画
『サウンド・オブ・ミュージック』 (1965) - ルイーザ・フォン・トラップ役
『ハワイ』 (1966)
『ピラニア』 (1978) - マギー役

テレビ
『未知への逃亡者/ローガンズ・ラン』 (1977) - ジェシカ役


ヘザー・メンジース・ユーリックは、その多彩な才能と慈善活動を通じて、多くの人々に影響を与えました。彼女の功績は、映画やテレビの歴史の中で永遠に語り継がれるでしょう。

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