ベオペトロール

ベオペトロール（Beopetrol）

ベオペトロールは、セルビア共和国にかつて存在した石油製品の流通・販売を担う企業でした。セルビア国内においては、最大の石油企業であるセルビア石油産業（NIS）に次ぐ規模を誇っていました。

現在は、ロシアの石油大手であるルクオイルの傘下企業となり、「ルクオイル・セルビア（Lukoil Serbia）」へと社名を変更しています。

概要

ユーゴスラビアからのクロアチア独立に伴い、クロアチア系の石油公社INAがセルビア国内に有していた施設や人員を接収・移管する形で、ベオペトロールは発足しました。

当初は国営企業として運営されていましたが、2002年以降に民営化が進められました。そして2003年には、ロシアの石油大手ルクオイルへと株式の79.5%が売却されることとなりました。この民営化に伴い、2005年には社名を「ルクオイル - ベオペトロール（Lukoil-Beopetrol）」に変更、さらに2011年には現在の「ルクオイル・セルビア（Lukoil Serbia）」へと変更し、ガソリンスタンドのブランド名も「LUKOIL」へと改められました。

本社所在地はベオグラードに置かれていました。

沿革

1990年 - クロアチア系石油公社INAのセルビア国内の施設（ガソリンスタンド180ヶ所、油槽所7ヶ所）および従業員（約1,500人）を接収・移管し、「INAベオグラード」として発足。
1992年 - 社名を「ベオペトロール」に変更。
2003年9月 - セルビア政府とルクオイルの間で、ベオペトロール株式の79.5％売却が決定。
2005年 - 社名を「ルクオイル - ベオペトロール」に変更。
2011年 - 社名を「ルクオイル・セルビア」に変更。

参考情報

大塚真彦 『旧ユーゴ便り』 第58回配信「送油管を逆流させろ」2002年6月
大塚真彦 『旧ユーゴ便り』 第74回配信「限りなく不可に近い可」2003年10月

関連項目

セルビア石油産業（NIS）
ルクオイル

外部リンク

公式サイト（現在はルクオイル・セルビアのサイトへリダイレクトされる可能性があります。）

もう一度検索