ベジャイア

ベジャイア：地中海に面したアルジェリアの港湾都市

ベジャイア（Béjaïa）は、アルジェリア北東部に位置し、地中海の南岸、ベジャイア湾に面した美しい都市です。ベジャイア県の県都であり、およそ14万7千人の人々が暮らしています。歴史的には、ブージー（Bougie）、ブギア（Bugia）、ブジャヤ（Budschaja）など、様々な名前で呼ばれてきました。

概要

地中海に面したベジャイアは、主要な産業としてハシメサウド油田からパイプラインで輸送される石油の輸出が挙げられます。その他にも、鉄鉱石、ワイン、イチジク、プラムなどが輸出されており、アルジェリア経済において重要な役割を果たしています。

歴史

ベジャイアの歴史は古く、カルタゴやローマ帝国の時代にはサルデ（Saldae）という名前で知られる港湾都市でした。1世紀には、ローマ皇帝ウェスパシアヌスの時代にマウリタニア州の重要な都市として繁栄しました。しかし、5世紀にはゲルマン民族の侵入を受けました。

11世紀にはベルベル人がこの地に居住し、都市は蝋の交易で発展しました。この蝋の交易が盛んだったことから、ロウソクを意味するブージー、ブギアといった名前で呼ばれるようになったと言われています。

16世紀前半には、オスマン帝国のセリム1世の時代に、1555年のベジャイア占領によってオスマン帝国の領土となりました。その後、19世紀にはフランスの植民地となり、1962年のアルジェリア民主人民共和国の独立達成後は、アルジェリア領となっています。

気候

ベジャイアは地中海性気候に属し、温暖で過ごしやすい気候です。夏は乾燥して暑く、冬は温暖で雨が多いのが特徴です。

姉妹都市

ベジャイアは、以下の都市と姉妹都市提携を結んでいます。

グラスゴー
ブレスト
* バート・ホムブルク

まとめ

ベジャイアは、古代から現代に至るまで、様々な文化と歴史が交差する魅力的な都市です。地中海に面した美しい景観、豊かな自然、そして多様な文化遺産は、訪れる人々を魅了します。石油輸出を中心とした経済的な重要性に加え、歴史と文化が織りなす独特の雰囲気は、ベジャイアをアルジェリアの中でも特別な存在にしています。

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