ベッドタイム・ストーリーズ

『ベッドタイム・ストーリーズ』は、1994年にリリースされたマドンナの6枚目のスタジオ・アルバムです。

前作『エロティカ』や写真集『SEX』などの過激な表現により、セールスが伸び悩んだ時期を経て、マドンナはこのアルバムの発売直前にセックスシンボルからの脱却を宣言しました。セールス面では大きな改善は見られなかったものの、2ndシングル「テイク・ア・バウ」は自身最長となる7週連続全米1位を獲得するなど、楽曲の質の高さが評価され、人気を集めました。

音楽性においては、ハウスミュージック中心だった前作から一転し、R&B、ヒップホップ、アンビエントなど、多様な要素が盛り込まれています。当時人気絶頂だったベイビーフェイスがプロデュースした楽曲は特に人気が高く、また、ビョークが楽曲提供を行ったことも大きな話題となりました。

路線の転換を宣言したものの、「テイク・ア・バウ」や「ヒューマン・ネイチャー」のミュージック・ビデオは相変わらず露出度が高く、過激な表現も含まれていました。

プロデューサーの一人であるネリー・フーパーとは、本作が初の共同作業となりました。しかし、1989年に発表された日本の女性アイドルグループ、キャンディーズのリミックス・アルバム『CANDIES BEATS』のライナーノーツには、同時期にマドンナがフーパーにアプローチしていたことが記されています。ちなみに、フーパーは『CANDIES BEATS』にリミキサーとして参加しています。

「ラヴ・トライド・トゥ・ウェルカム・ミー」は、ジャネット・ジャクソンの1993年のアルバム『ジャネット』に収録された「The Body That Loves You」のパロディであると考えられます。ボサノヴァ調の曲調や歌詞の一部が類似していますが、歌詞の内容はジャネットの楽曲とは対照的に、非常にネガティブなものとなっています。

「フォービドゥン・ラヴ」は、2005年発売のアルバム『コンフェッションズ・オン・ア・ダンスフロア』にも同名の楽曲が収録されていますが、全く別の曲です。

アルバム発売後、マドンナは映画『エビータ』の制作に入り、その後出産も経験したため、本作に伴うライブツアーは実施されませんでした。

この時期に制作された未発表曲「ユア・オネスティ」は、2003年発売のリミックス・アルバム『イントゥ・ザ・ハリウッド・グルーヴ～リミックスド・アンド・リヴィジテッド』に収録されました。

収録曲、チャートの順位、認定と売上に関する情報は、必要に応じて追加してください。

注釈や出典についても、適宜追記をお願いします。

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