コンフェッションズ・オン・ア・ダンスフロア

『コンフェッションズ・オン・ア・ダンスフロア』(Confessions on a Dance Floor)は、2005年にリリースされたマドンナの10枚目のスタジオ・アルバムです。

概要

2003年の『アメリカン・ライフ』以来、約2年ぶりのスタジオ・アルバムとして発表されました。今作は、マドンナが社長を務めていたレーベル会社「マヴェリック」の経営権が親会社のワーナー・ブラザース・レコードに譲渡された後、初めてリリースされたアルバムであり、レーベル名がワーナー・ブラザースのみの表記となりました。

発売前の2005年8月、マドンナは落馬事故により左腕を骨折しましたが、レコーディングは既に終了していたため、プロモーション活動に大きな支障はありませんでした。ただし、先行シングル「ハング・アップ」のミュージック・ビデオの一部には、左腕を黒い三角巾で固定している場面が見られます。

アルバム全体はダンス・ミュージックで構成されており、全曲ノンストップで収録されるという、スタジオ・アルバムとしては自身初の試みが施されています。プロデューサーには、マドンナ自身に加え、過去2度のワールドツアーで音楽監督を務めたスチュアート・プライス、そして『ミュージック』や『アメリカン・ライフ』にも参加したミルウェイズが起用されています。

このアルバムは、ポップ・ミュージック史上最多となる世界40か国で1位を獲得し、セールスは前作『アメリカン・ライフ』を大きく上回る1200万枚を突破しました。国際レコード産業連盟（IFPI）が発表した「2005年の全世界アルバム・セールス・ランキング」では、第6位（630万枚）を記録するなど、世界的な成功を収めました。

日本国内でも、オリコンの「2006年洋楽年間ヒットチャート」で第7位（35万枚）にランクインし、49週にわたってチャートインするなど、マドンナの歴代アルバムの中でも最高のセールスを記録しました。2005年11月からは、日本テレビ系『DRAMA COMPLEX』の主題歌としてアルバム全曲が週替わりで使用され、中でも「フューチャー・ラヴァーズ」は世界初公開となりました。また、2005年12月には、本作のプロモーションのために12年ぶりの来日を果たしました。

2006年5月からはワールドツアー『コンフェッションズ・ツアー』が開催され、同年9月には13年ぶりの来日公演も行われ、日本のファンを熱狂させました。

コンフェッションズ・オン・ア・ダンスフロア〜ジャパン・ツアー・エディション

『コンフェッションズ・ツアー』の来日公演を記念して、2006年8月23日には日本限定で『コンフェッションズ・オン・ア・ダンスフロア〜ジャパン・ツアー・エディション』がリリースされました。通常盤CDに、「ハング・アップ」と「ソーリー」のミュージック・ビデオとメイキング映像（日本語字幕付）を収録したDVDが付属しており、マドンナのスタジオ・アルバムとしては初の2枚組作品となりました。

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