ベラジオソノダラブ

ベラジオソノダラブ：園田競馬の誇り、そして新たな挑戦

2020年4月29日、北海道千歳市の社台ファームで誕生したベラジオソノダラブ。父はGI競走3勝のロゴタイプ、母はヴェイルドクリス、そして重賞3勝のビハインドザマスクを祖母に持つ、恵まれた血統を受け継いでいます。馬名の由来は、冠名「ベラジオ」と「園田競馬を愛する」という意味が込められています。

2歳シーズン（2022年）は、千葉サラブレッドセールで（株）ビープロジェクトに高額で落札され、8月31日に園田競馬でデビュー。初戦から圧倒的な強さで勝利を収めると、続くレースでも圧勝し、3連勝で兵庫若駒賞へと駒を進めます。重賞初挑戦となった兵庫若駒賞では、スタートで出遅れながらも、見事な追い上げで優勝。地方競馬重賞初制覇を飾るとともに、父ロゴタイプにとって初の重賞勝ち産駒となりました。その後、1700m戦に挑戦するも初黒星を喫し、園田ジュニアカップでは2着と惜しくも勝利を逃しました。

3歳シーズン（2023年）は、兵庫ユースカップ、菊水賞と重賞2勝を重ね、兵庫3冠への挑戦を本格化させます。菊水賞では1番人気に応え、スマイルミーシャを突き放して圧勝。田中騎手はレース後、「スタートが良かったので、そのまま行ってみた。落ち着きが出てきたし、課題は折り合いだけ」とコメントしました。しかし、兵庫チャンピオンシップではJRA所属馬に敗れ5着、兵庫ダービーでもスマイルミーシャに敗れて2着に終わりました。その後は、園田オータムトロフィーで3着、さらにB1戦、楠賞、園田金盃と、思うような結果を残せず苦戦が続きました。

4歳シーズン（2024年）3月22日のB2一組で復帰戦を勝利で飾ると、4月にはB1戦で2着、3着と復調の兆しを見せます。しかし、その後は成績が伸び悩み、5月20日付で地方競馬登録を抹消。JRA・栗東の小椋研介厩舎に移籍し、新たなステージへと挑戦することになりました。

ベラジオソノダラブは、園田競馬を代表する競走馬として活躍しました。デビューから重賞3勝を挙げ、多くのファンを魅了しました。その華麗な走り、そして持ち前の勝負強さは、多くの競馬ファンに記憶されることでしょう。JRAでの活躍も期待され、今後の走りにも注目が集まります。

血統背景

ベラジオソノダラブの血統には、数々の活躍馬が名を連ねています。祖母であるビハインドザマスクは、2001年のスワンステークスなど重賞3勝を挙げた名牝です。さらに、いとこには平安ステークスと名古屋大賞典を制したサンライズソア、ローズステークスと阪神牝馬ステークスを制したマスクトディーヴァといった活躍馬もいます。これらの血統背景が、ベラジオソノダラブの競走能力の土台となっていると言えるでしょう。

今後の展望

JRA移籍という新たな挑戦を迎えたベラジオソノダラブ。地方競馬での経験を活かし、中央競馬でもその実力を発揮できるのか。多くのファンが、その活躍を期待し、注目しています。地方競馬で培った強靭な精神力と、優れた血統が、中央競馬という新たな舞台でもベラジオソノダラブを支えるでしょう。今後のレース展開、そしてその結果が待ち遠しいところです。

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