ベル ある伯爵令嬢の恋

ベル ある伯爵令嬢の恋

『ベル ある伯爵令嬢の恋』（原題：Belle）は、2013年に制作されたイギリスの恋愛ドラマ映画です。18世紀のイギリスを舞台に、英国人の海軍士官と黒人女性の間に生まれたダイド・エリザベス・ベルの波乱に満ちた生涯と恋を描いています。

あらすじ

18世紀のイギリス。海軍士官ジョン・リンジー卿は、黒人女性と恋に落ち、娘ベルをもうけます。しかし、彼はすぐにベルを、主席裁判官を務める叔父のマンスフィールド卿に預けます。ベルは、先に引き取られていたマンスフィールド卿の姪孫エリザベスと仲良くなり、白人と同じように十分な教育を受け、姉妹のように育ちます。しかし、成長した彼女には、人種の壁が立ちはだかります。

ベルは、社交界では立場が曖昧で、結婚の選択肢も限られていました。そんな中、彼女は若い弁護士ジョン・ダヴィニェールと出会い、恋に落ちます。ジョンは、奴隷制度廃止を訴える正義感の強い人物でした。ベルは、彼との出会いを通して、自身の出自と向き合い、社会の不平等に立ち向かうことを決意します。

キャスト

ダイド・エリザベス・ベル：ググ・バサ＝ロー（坂本真綾）
マンスフィールド卿：トム・ウィルキンソン（佐々木敏）
ジョン・ダヴィニェール：サム・リード（三宅健太）
エリザベス・マレー：サラ・ガドン（弓場沙織）
アシュフォード夫人：ミランダ・リチャードソン（佐藤しのぶ）
マンスフィールド夫人：エミリー・ワトソン（土井美加）
メアリー・マレー夫人：ペネロープ・ウィルトン（久保田民絵）
ジェームズ・アシュフォード：トム・フェルトン（川中子雅人）
オリヴァー・アシュフォード：ジェームズ・ノートン（川島得愛）
ジョン・リンジー卿：マシュー・グッド

受賞

第12回アフリカン・アメリカン映画批評家協会賞 主演女優賞（ググ・バサ＝ロー）
第17回英国インディペンデント映画賞 主演女優賞（ググ・バサ＝ロー）
NAACPイメージ・アワード インディペンデント作品賞・脚本賞
パームスプリングス国際映画祭 監督賞（アマ・アサンテ）

関連項目

* ゾング号事件

『ベル ある伯爵令嬢の恋』は、単なる恋愛ドラマとしてだけでなく、18世紀のイギリス社会における人種差別や奴隷制度といった問題に深く切り込んだ作品です。ダイド・エリザベス・ベルの生涯を通して、愛と正義、そして自己のアイデンティティを求める姿を描き出しています。

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