ベルナルダ

ベルナルダは、イタリア共和国バジリカータ州マテーラ県に位置する人口約1万2000人のコムーネ（基礎自治体）です。

地理

ベルナルダはマテーラ県の東部に位置し、市域はタラント湾に面していますが、市街地は内陸にあります。隣接するコムーネとしては、ジノーザ、モンテスカリオーゾ、ピスティッチがあります。

歴史

古代、イタリア半島南部はマグナ・グラエキアと呼ばれ、ギリシャ人たちが移り住みました。タラント湾に近い現在のメタポントには、アカイア人によって植民都市メタポンティオンが建設されました。数学者・哲学者のピタゴラスは、クロトンから追放された後、メタポンティオンに移り住み、そこで亡くなったという説があります。

古代ローマ時代には、メタポンティオンはメタポントゥムと呼ばれていました。ベルナルダの街は15世紀までカマルダという名前でしたが、15世紀にナポリ王国を支配したアラゴン人によって、ノルマン人が築いた城が修築され、ベルナルダ城として地方支配の拠点となりました。

分離集落

ベルナルダには、以下の分離集落（フラツィオーネ）があります。

Metaponto
Metaponto Lido
Serramarina
Spineto

ゆかりの人物

ピタゴラス: 古代ギリシャの数学者・哲学者。一説には、メタポンティオンで亡くなったとされています。
フランシス・フォード・コッポラ: アメリカの映画監督。祖父のアゴスティーノ・コッポラがベルナルダ出身で、米国に移住しました。コッポラ一族（タリア・シャイア、ニコラス・ケイジなど）もベルナルダにルーツを持ちます。フランシス・フォード・コッポラは、ベルナルダにあるパラッツォ・マルゲリータを所有し、高級ホテルとして経営しています。娘のソフィア・コッポラは、2011年にこのパラッツォ・マルゲリータで結婚式を挙げました。

ベルナルダは、古代ギリシャの歴史と、現代の著名な映画監督一族のルーツが交わる、興味深い街です。美しい自然と豊かな歴史に触れることができるでしょう。

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