ベルリン・シェーネフェルト空港

ベルリン・シェーネフェルト空港（Flughafen Berlin-Schönefeld）は、ドイツのブランデンブルク州に位置していた国際空港です。ベルリン市のすぐ南に位置し、ベルリンの主要な空港の一つとして機能していました。IATAコードはSXF、ICAOコードはEDDBで、旧東ドイツ時代には国営航空会社インターフルクのハブ空港として重要な役割を果たしました。

概要

ドイツ再統一後、シェーネフェルト空港はベルリンで2番目に大きな空港となり、年間約1290万人の旅客を扱っていました。しかし、老朽化や拡張の必要性から、ベルリン・ブランデンブルク国際空港の開港に伴い、2020年10月25日に閉鎖されました。空港コードSXFもこの時に廃止されています。

歴史

1934年10月15日に開港したシェーネフェルト空港は、第二次世界大戦中にソ連軍に占領され、施設の一部が破壊されました。その後、ソ連軍はヨハニスタール飛行場からここに移転し、アエロフロートによる運航が開始されました。戦後、在独米軍がテンペルホーフ飛行場を軍事拠点としたため、ソ連軍はシェーネフェルトを拠点としました。1954年に民間航空事業に返還され、1947年から1990年の間には、東ドイツの主要空港として幾度かの改名を経て発展しました。

ドイツ再統一後、ベルリンには3つの空港（シェーネフェルト、テーゲル、テンペルホーフ）が存在しましたが、テーゲルとテンペルホーフは市街地に近接しており、拡張が困難で騒音問題も抱えていました。そのため、シェーネフェルトを拡張し、ベルリン最大の空港とする計画が立てられました。この計画に基づき、シェーネフェルト空港はベルリン・ブランデンブルク国際空港へと生まれ変わることになりました。

かつては日本航空も1991年11月から1992年10月まで、フランクフルト経由でシェーネフェルト空港に乗り入れていました。成田発の便は週2便、水曜と日曜に運航されていました。

2020年10月25日、シェーネフェルト空港は正式に閉鎖され、その全ての機能は新たに開港したベルリン・ブランデンブルク国際空港に引き継がれました。

関連情報

関連項目

ベルリン・ブランデンブルク空港
ベルリン・テーゲル空港（閉鎖）
ベルリン・テンペルホーフ空港（閉鎖）

外部リンク
Schönefeld Airport (ドイツ語/英語)

この空港は、ベルリンの航空史において重要な役割を果たし、その歴史は今もなお語り継がれています。閉鎖されたものの、その遺産はベルリン・ブランデンブルク国際空港に引き継がれ、新たな空の旅の歴史を刻み続けています。

もう一度検索