ベルーナ

株式会社ベルーナは、埼玉県上尾市に本社を構える、通信販売を主軸とする企業です。東京証券取引所プライム市場に上場しており、カタログ通販事業で培った顧客基盤を活かし、多岐にわたる事業を展開しています。

事業概要

ベルーナは、カタログ通販事業を核として、食品や化粧品といった単品通販、金融サービス、不動産事業、ホテル運営など、幅広い分野で事業を展開しています。創業は1968年、印鑑の訪問販売から始まり、その後、陶器の通信販売を経て、アパレル商品へと主力商品をシフト。1986年には総合ファッションカタログ「ベルーナ」を創刊し、1990年に現在の社名に変更しました。社名の「ベルーナ」は、当時の社長が飼っていたシェパード犬の名前が由来で、ラテン語で「美しい月」を意味します。

事業の多角化と成長

事業領域の拡大によって、ベルーナは業界内でも際立った成長を遂げましたが、リーマン・ショックの影響により、一時的に業績が悪化。しかし、その後は事業の再構築とコンプライアンス体制の強化を行い、再び成長軌道に乗っています。

2012年には実店舗事業を開始し、全国のショッピングモールに「BELLUNA」の店舗を展開。2018年には、さが美グループホールディングスを完全子会社化するなど、M&Aも積極的に行っています。

2018年には公式キャラクター「べるーにゃ」が誕生し、企業の親しみやすさを向上させています。

現在の事業セグメント

現在のベルーナは、以下の8つのセグメントで事業を展開しています。

1. プロパティ事業（ホテル事業）: 国内外でホテルを運営。毎年2施設の新規開業を目標としています。
2. 化粧品健康食品事業: 「OZIO」や「なちゅライフ」ブランドの化粧品、健康食品、サプリメントを販売。
3. グルメ事業（グルメ通販事業）: 食品や花を扱う通販事業で、ワイン専門通販「My Wine Club」は高い人気を誇ります。おせち通販でも長年の実績があります。
4. ナース関連事業（看護師向け通販事業）: 「ナースリー」「アンファミエ」ブランドで、看護師向け通販市場で大きなシェアを獲得しています。
5. 呉服関連事業（和服販売事業、衣裳レンタル事業）: 着物専門店を全国展開し、多様な和装商品を提供しています。
6. アパレル・雑貨事業（アパレル・雑貨通販事業）: ベルーナの中核事業であり、複数のブランドでアパレル通販を展開しています。
7. データベース活用事業: ソリューション事業、通販代行サービス、ファイナンス事業など、通販事業で培ったデータベースを活用したサービスを提供しています。
8. その他の事業（アパレル卸売事業など）: 百貨店や生協向けのアパレル卸売事業、保険事業を展開しています。

沿革

1968年、印鑑の訪問販売「友華堂」として創業。
1986年、総合カタログ「ベルーナ」を創刊。
1990年、株式会社ベルーナに社名変更。
1998年、東京証券取引所2部に上場。
2000年、東京証券取引所1部に指定替え。
2012年、実店舗事業を開始。
2018年、さが美グループホールディングスを完全子会社化。
2022年、西武ドームの命名権を取得し、ベルーナドームとなる。
2023年、地熱発電事業や酒造事業にも参入。

カタログ・通販サイト

多様なカタログと通販サイトを展開しており、主なものとして以下があります。

『ベルーナ』：ミセス向け総合ファッションカタログ
『ルフラン』：ミセス向け総合ファッション・雑貨カタログ
『ラナン』：大人の女性向け総合ファッションカタログ
『ジーラ』：ファストファッション通販カタログ
『ベルーナネット』：大人の女性向けファッション通販サイト
『RyuRyumall』：若い女性向けのファッション通販サイト
『ベルーナグルメ』：グルメ専門通販サイト
『My Wine CLUB』：ワイン通販サイト

主要グループ会社

株式会社オージオ
株式会社サンステージ
さが美グループホールディングス株式会社
株式会社グランベルホテル

その他

ベルーナは、埼玉西武ライオンズのヘルメット広告スポンサーであり、本拠地であるベルーナドームの命名権も取得しています。また、公式キャラクター「べるーにゃ」を通じて、企業イメージの向上に努めています。

以上が、株式会社ベルーナの概要となります。

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