ベレヤ

ベレヤ（Beroia）は、聖書に登場する地名であり、古代マケドニアのエマティヤ地方に位置していました。ヴェルミオス山のふもと、アストラエウス川の岸に存在した古い町とされ、現在のギリシャ共和国中央マケドニア地方イマティア県のヴェリア（Veroia）に相当すると考えられています。

使徒行伝によれば、使徒パウロは第2回伝道旅行の際にテサロニケから南西へ約80キロ進んだ場所に位置するベレヤに到着し、現地の会堂でユダヤ人に向けて説教を行いました。ベレヤのユダヤ人たちは非常に熱心に聖書を研究していたと記されています。彼らはパウロの教えを注意深く聞き、旧約聖書を調べてその真偽を確かめようとしました。その結果、多くのユダヤ人やギリシャ人がパウロの言葉を信じ、キリスト教に改宗したと伝えられています。

また、パウロは第3回伝道旅行の際にもベレヤを訪問したと推定されています。ベレヤ出身のソパテロは、パウロに同行した人物として知られています。

ベレヤは、初期キリスト教の伝播において重要な役割を果たした都市の一つであり、パウロの伝道活動や現地のユダヤ人たちの聖書研究に対する熱心さは、キリスト教史において特筆すべき点です。

参考文献

『新聖書辞典』いのちのことば社、1985年

外部リンク

Veroia Municipality (official website)
MACEDONIAN issues
Mapquest - Veroia, street map.

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