新聖書辞典

新聖書辞典とは

『新聖書辞典』は1985年にいのちのことば社から刊行された聖書に関する専門辞典です。この辞典は福音派の神学者や牧師129名によって執筆されており、キリスト教信仰に基づいた幅広い情報を提供しています。全1424ページに及ぶ本文と109ページの巻末付録、さらに32枚の図版が収められています。サイズは24cmで、価格は18,000円（ISBN 4264007062）となっています。

辞典の特長

この辞典の特徴として、用語や表記が『新改訳聖書』第2版に基づいている点が挙げられます。また、時には『口語訳聖書』の表記も併記され、読者にとって理解しやすい形で情報を提供しています。訳語の選定や用語の解説は、福音派の信仰に根ざしたものであり、聖書をより深く学ぼうとする人々にとって貴重な資料です。

編集体制

この辞典の刊行委員長には安藤仲市が任命され、常任編集委員としては泉田昭、宇田進、服部嘉明、舟喜信、山口昇の5名が名を連ねています。これらの専門家はそれぞれの分野で高い知識を有しており、各々の研究や経験を活かして辞典の内容を充実させました。

主な執筆者

辞典に名を連ねる主な執筆者には、朝岡茂、有賀喜一、井出定治、上沼昌雄など多くの識者がいます。これにより、辞典は多角的な視点から聖書についての解説が行われており、信者や研究者にとって非常に信頼性の高い情報源となっています。

辞典の系譜

いのちのことば社は『新聖書辞典』の刊行以前から、聖書に関する辞典を数多く出版しています。例えば、1961年に常葉隆興が編集委員長を務めた『聖書辞典』は825ページの本文と41ページの付録から成り、聖書の文字まで霊感を受けた誤りない神の言葉としての立場を強調した編集がされていました。

また、1985年の『新聖書辞典』は、同社創立35周年を記念して出版され、主に福音派の神学者や牧師によって用いられています。その後、1998年には簡略版の『エッセンシャル聖書辞典』が刊行され、2006年にはその新版である『新エッセンシャル聖書辞典』が登場しました。これらの版は、読者のニーズに応じた情報の提供がなされ、各時代の信者の学びをサポートしています。

新装版の登場

2014年には『新聖書辞典 新装版』が刊行され、巻末付録を含む1711ページで構成されています。この新版は1985年のオリジナル版に比べてサイズを小さくし、使いやすさを向上させています。聖書の訳語については、最新の『新改訳聖書』第3版の訳語に改められており、他の訳と異なる部分については参照語として示されています。

結論

『新聖書辞典』は、福音派信者にとって欠かせない資料として、信仰の深化や聖書の学びに貢献している価値ある一冊です。専門的な知識を提供し、聖書の理解を深める手助けをするこの辞典は、今なお多くの信者や神学者に利用されています。

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