ベンハム (DD-397)

ベンハム (USS Benham, DD-397) の解説

USS Benham (DD-397) は、アメリカ海軍の駆逐艦として1930年代から1940年代にかけて活躍した艦船です。この艦は、ベンハム級の最初の艦艇であり、その艦名はアンドリュー・E・K・ベンハム少将にちなんで名付けられたものです。ベンハムは、アメリカ海軍の歴史において重要な役割を果たし、数々の戦闘で功績を挙げました。

艦歴の始まり

ベンハムは1936年9月1日にニュージャージー州カーニーのフェデラル・シップビルディング社で起工され、2年後の1938年4月16日にA・I・ドールによって命名され、進水しました。そして1939年2月2日、艦長であるT・F・ダーデン少佐の指揮のもとで正式に就役しました。

その後、ベンハムは大西洋艦隊に配属され、1939年の大半をニューファンドランド島沖での偵察任務に従事し、メキシコ湾へと移動しました。1940年4月14日には太平洋艦隊への転属が命じられ、真珠湾に到着しました。艦はカリフォルニア沖とハワイ周辺での活動を行い、さらにエンタープライズ(USS Enterprise, CV-6) の護衛任務に従事しました。

戦争への参加

太平洋戦争の開戦後、ベンハムはエンタープライズやサラトガ(USS Saratoga, CV-3)を中心とした任務部隊の一員として数多くの重要な任務に参加しました。1942年4月から25日には、ドーリットル空襲の護衛任務を担い、続いてミッドウェー海戦に参加しました。この海戦では、航空母艦ヨークタウン(USS Yorktown, CV-5)の生存者や駆逐艦ハムマン(USS Hammann, DD-412)の生存者を救助するなど、その貢献が評価されました。

さらに、ガダルカナル島およびツラギ島への上陸作戦や、第二次ソロモン海戦にも関与しています。1942年10月には第64任務部隊に参加し、ガダルカナル島への支援のために派遣されました。11月にはガダルカナル島の戦いにも参戦しましたが、11月15日には艦前方に魚雷が命中し、艦首部分を喪失する事態に見舞われました。

艦の終焉

ベンハムは艦の損傷のため、戦線を離脱し、ガダルカナル島へ向かいましたが、航行が困難となり艦の放棄が決定されました。生存者はグウィン(USS Gwin, DD-433)によって救助されましたが、ベンハムは19時38分に砲撃によって沈められました。彼女は第二次世界大戦中に5個の従軍星章を受章し、その戦功は後世に語り継がれています。

まとめ

USS Benhamは、アメリカ海軍の艦艇として多くの歴史的な瞬間に関与し、その存在は太平洋戦争の重要性を物語っています。彼女の戦歴は、今もなお多くの人々に感動を与えています。

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