ベンヤミン・ライヒ

ベンヤミン・ライヒのプロフィール

ベンヤミン・ライヒ（Benjamin Raich）は1978年2月28日生まれのオーストリアのアルペンスキー選手で、チロル州アルツル出身です。身長181cm、体重83kgの体格を持ち、彼はアトミックスキーを使用しています。ライヒの名前は、英語においてはベンジャミンとも表記されることがあります。

経歴

ライヒのアルペンスキーキャリアの始まりは、1996年のワールドカップデビューです。1998-1999年シーズンから本格的に競技に参加し、この年にオーストリア・シュラドミング戦での初優勝など、立て続けに成功を収めます。特にスロベニアのクラニスカ・ゴラ戦では、回転種目で見事に3位に入り、初めて表彰台に上がったことが大きな契機となりました。その後、フラッハウ戦では大回転で優勝し、ウェンゲン戦では回転での勝利を飾り、シーズン終了時には3勝を挙げました。

その後も彼は順調に勝利を重ね、2000-2001シーズンには4勝を挙げて回転での種目別優勝を達成。また、同年の世界選手権サンクト・アントン大会でも回転で銀メダルを獲得しました。

ライヒにとって、オリンピック初出場は2002年のソルトレイクシティオリンピックで、そこで回転と複合のメダルを獲得し、彼の名字は一躍有名になりました。しかし、翌年のサンモリッツ世界選手権では、回転種目での最高順位が4位に留まり、メダル獲得には至りませんでした。

2005年、ボルミオで開催された世界選手権では、回転と複合で金メダル、さらには大回転で銀メダル、スーパー大回転で銅メダルを獲得するという偉業を成し遂げました。この全種目でのメダル獲得は、彼のキャリアの中でも特に光る瞬間となります。

2006年のトリノオリンピックでは、回転と大回転で見事に金メダルを獲得し、同じくオーストリアの選手たちと共に表彰台を独占しました。この年のワールドカップでも7つのレースで勝利し、彼の競技人生で初となる総合優勝を果たしました。

その後も2007年にはオーレ大会でスーパー複合の銀メダル、2009年にはヴァル＝ディゼール大会の大回転で銀メダルを獲得しています。しかし、2010年のバンクーバーオリンピックでは、4種目に参加したもののメダルを逃し、オーストリアチームにとって暗い結果となりました。

ライヒはオールラウンダーとしての技術を持ち、一部の種目では特に優れた成績を収めましたが、滑降種目は苦手であることが多いと言われています。ワールドカップでは、技術的な種目においては安定した成績を残していますが、滑降では常に10位台を捕らえることが多いです。とはいえ、彼の大会での成績は素晴らしく、何シーズンにもわたり、全種目での入賞を続けている点は、他の選手にとっても一目置かれる存在であることを示しています。

成績

ライヒのFISワールドカップでの記録は36勝を数えます。内訳は、回転14勝、大回転14勝、スーパー大回転1勝、複合7勝です。また、2005-2006シーズンには総合優勝を果たしています。これらの成績は彼のスキーキャリアにおいて不動の地位を築く要素となっています。

関連項目

• - 2006年トリノオリンピックのアルペンスキー競技
• - 2002年ソルトレークシティオリンピックのアルペンスキー競技

外部リンク

• - ベンヤミン・ライヒ - 国際スキー連盟のプロフィール
• - ベンヤミン・ライヒ - Olympedia

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