ベン・ゾブリスト

ベンジャミン・トーマス・ゾブリストのプロフィール

ベンジャミン・トーマス・ゾブリスト（Benjamin Thomas Zobrist）は、1981年5月26日生まれのアメリカ合衆国出身のプロ野球選手です。彼はユーティリティープレイヤーとして知られており、右投両打でプレーします。ゾブリストはイリノイ州ユーレカ出身で、現在はフリーエージェントとして活動しています。愛称の「Zorilla」で親しまれています。

経歴

プロ入りと初期のキャリア

ゾブリストは2004年のMLBドラフトでヒューストン・アストロズから6巡目（全体184位）で指名され、6月に契約しました。彼のプロデビューは同年に傘下のA-級トリシティ・バレーキャッツであり、そこで68試合に出場し、打率.339・4本塁打・45打点・15盗塁という素晴らしい成績を残しました。

2005年にはA級レキシントン・レジェンズでさらに成績を上げ、後にA+級セイラム・アバランチに昇格。2006年にはAA級コーパスクリスティ・フックスでも高打率を印象付け、彼のポテンシャルを一層強調しました。

タンパベイ・デビルレイズ時代

2006年に、ゾブリストはタンパベイ・デビルレイズへトレードされ、メジャーデビューを果たします。最初の年は遊撃手としての出場が多かったものの、打撃成績は苦しみました。しかし、彼はその後のシーズンで多様なポジションを守り、攻守にわたる成長を見せました。

特に2009年は、自己最高の152試合に出場し、打率.297・27本塁打・91打点を記録し、オールスターに選出されるなど、彼のキャリアにおける重要なターニングポイントとなりました。続くシーズンでも安定した成績を残し、2010年には多くのポジションでプレーし、守備力を高めていきました。

アスレチックスとロイヤルズ

2015年、ゾブリストはオークランド・アスレチックスにトレードされ、シーズンの後半はカンザスシティ・ロイヤルズでプレーしました。ロイヤルズでは、59試合に出場し安定した成績を残します。この年、彼は規定打席に到達し、打率.276・13本塁打・56打点という好成績を記録しました。

年末にはフリーエージェントとなりました。

シカゴ・カブス時代

ゾブリストは2015年12月にシカゴ・カブスと契約します。彼は2016年、108年ぶりのワールドシリーズ制覇に貢献し、その中で最終戦の決勝タイムリーを放ち、シリーズMVPに輝きました。しかし、翌2017年は不振に悩まされ、成績が落ち込みました。

その後、2018年には復調し、打率.305を記録。2019年には家庭の事情で一時的に離脱しますが、シーズンの終わりには再びプレーに戻ります。2020年には、プレーしない意向を示しました。

プレースタイル

ゾブリストは「史上最高の万能選手」とも称され、特に守備の面で多様なポジションをこなせる能力が評価されています。また、四球を多く選ぶ選球眼も持ち合わせており、打撃成績も卓越しています。2009年から2012年の4年間の総合指標WARは全野手中トップクラスであり、その実力が証明されています。

詳細情報

主な受賞歴

• - ワールドシリーズ最優秀選手：1回（2016年）
• - オールスター選出：3回（2009年、2013年、2016年）

彼の選手としての業績は、MLBの歴史の中でも輝かしいものであり、今後の活躍にも期待が寄せられます。

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