ベン・フランクス

ベン・フランクス（Ben Franks）

1984年3月27日、オーストラリアのメルボルンで生まれたベン・フランクスは、プロップとして国際舞台で活躍した元ラグビー選手であり、現在は指導者として活動しています。愛称は「Franksy」。身長183cm、体重112kgと、フォワードとして恵まれた体格を持っていました。

選手キャリア

ニュージーランドのクライストチャーチにあるアラヌイハイスクールを卒業後、ベン・フランクスはラグビーのキャリアを本格化させました。2005年にはニュージーランド州代表選手権であるエアニュージーランドカップ（現在のITM CUP）にカンタベリー州代表として参加し、オタゴ戦で州代表デビューを果たしました。その後、タズマン州代表チームに移籍しています。

スーパーラグビーには2006年から参加。名門クルセイダーズに加入し、そのスクラムの強さでチームを支えました。クルセイダーズでの活躍を経て、2012年にはハリケーンズへと移籍し、ここでも主力プロップとしてプレーを続けました。

彼のキャリアのハイライトの一つは、ニュージーランド代表「オールブラックス」での活動です。2008年に初めてオールブラックスに選出され、香港遠征や、イングランド、アイルランド、スコットランド、ウェールズとの4連戦を含むグランドスラムツアーに参加しました。このツアーの一環として行われたマンスターとの試合で代表デビューを飾っています。オールブラックスでは通算47キャップを獲得し、世界トップレベルのプロップとしてその名を馳せました。

特筆すべきは、ベンの弟であるオーウェン・フランクスもまたクルセイダーズ、そしてオールブラックスでプレーした名プロップであることです。2010年のアイルランド戦とウェールズ戦では、ブルック兄弟以来となる兄弟揃ってのオールブラックス出場が実現し、ラグビーファンに強い印象を与えました。

ニュージーランドでの活躍後、ベン・フランクスは活躍の場を海外に移します。2015年にはイングランドのロンドン・アイリッシュに加入し、プレミアシップでのプレーを経験。さらに2018年には同じくイングランドのノーサンプトン・セインツに移籍し、欧州ラグビーの厳しい環境で揉まれました。

2020年をもって現役選手としてのキャリアに区切りをつけました。

指導者キャリア

現役引退後、ベン・フランクスは指導者の道に進みました。2023年には日本のラグビーリーグワンに所属する三菱重工相模原ダイナボアーズのアシスタントコーチに就任。特にフォワードコーチとして、自身の経験と知識を若い選手たちに伝え、チームの強化に貢献しています。

選手として、そして指導者として、ラグビーへの深い情熱と豊富な経験を持つベン・フランクスは、今後もラグビー界で重要な役割を担っていくことでしょう。

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