ペット&ファミリー損害保険

ペット＆ファミリー損害保険株式会社について

ペット＆ファミリー損害保険株式会社は、ペット保険を専門とする日本の損害保険会社です。日本で初めてペット保険（共済）を開発・販売した「日本ペットオーナーズクラブ」を前身とし、2003年に設立された準備会社「日本ファミリー保険企画」を経て、2006年に少額短期保険業者として登録されました。その後、T&Dホールディングスの傘下に入り、2019年に損害保険業免許を取得し、現在の社名となりました。

創業の経緯

同社のルーツは、1993年に野川亮輔氏が設立した会員制組織「日本ペットオーナーズクラブ」に遡ります。1995年には日本初のペット保険となる「ペット入院共済制度」を販売開始しました。2003年、保険業法の改正を見据え、日本ペットオーナーズクラブは損害保険会社化を検討し、準備会社として「日本ファミリー保険企画」を設立しました。

2006年、改正保険業法の施行に伴い、日本ファミリー保険企画は少額短期保険業者として登録され、日本初のペット保険専門の少額短期保険会社が誕生しました。2007年にはT&Dホールディングスからの出資を受け、「ペット&ファミリー少額短期保険」に社名変更、2019年には損害保険業免許を取得し、「ペット＆ファミリー損害保険」へと社名を変更しました。

沿革

1995年10月: 日本ペットオーナーズクラブが日本初のペット健康保険「ペット入院共済制度」を販売開始。
1998年12月: ペット健康保険の本格展開を目指し、「株式会社日本ペットオーナーズクラブ」を設立。
2003年8月: 保険会社化を目指し、準備会社「日本ファミリー保険企画株式会社」を設立。
2006年4月: 関東財務局にペット共済事業者として特定保険業者の届出を実施。
2006年11月: 関東財務局が「日本ファミリー保険企画株式会社」を少額短期保険業者として認可・登録。
2007年1月: 商号を「ペット&ファミリー少額短期保険株式会社」に変更。T&Dホールディングスの連結子会社となる。
2007年4月: ペットの医療保険『ペット保険（葬儀費用保険金担保特約付）』販売開始。
2008年10月: ペット保険『げんきナンバーわん』販売開始。
2008年11月中旬: インターネット上での加入受付開始。
2008年12月: T&Dホールディングスの完全子会社となる。
2019年4月: 損害保険業免許を取得し、「ペット&ファミリー損害保険」に社名変更。

取扱商品

2019年10月時点で、以下の4つの商品が販売されています。

げんきナンバーわん: 7歳以下の犬・猫を対象とした、入院・手術・通院を補償する保険。補償割合に応じて「プラン70」と「プラン50」があります。免責の設定有無や、特定の傷病に対する補償内容に違いがあります。
げんきナンバーわんスリム: 「げんきナンバーわん」と同様の補償内容ですが、入院・通院に1日あたり3千円の免責があります。また、特定の傷病に対する補償内容が異なります。
げんきナンバーわんエル: 0歳の犬・猫を対象とした保険で、加入から最初の1ヶ月間は全額補償（上限20万円）が適用されます。時間外診療費や先天性疾患も補償対象です。
* げんきナンバーわんプロ: 「エル」と同様に0歳の犬・猫が対象で、ペットショップ等の動物取扱業者が動物の譲受者に対して最初の1ヶ月分を無償提供する形となっています。

保険期間は1年で、満期時に解約手続きがない場合は自動更新されます。

保険金請求

保険金請求には「直接（後日）請求」と「窓口精算」の2つの方法があります。「直接請求」は、動物病院で一旦全額を支払い、後日ペット&ファミリーに請求する方法です。「窓口精算」は、提携する動物病院の窓口で保険証券を提示することで、自己負担分のみを支払う方法です。ただし、「窓口精算」に対応しているのは一部の提携動物病院と保険商品に限られます。

不祥事

2013年5月、公式サイトへの不正アクセスにより一部が改ざんされ、ウイルス感染の可能性があったと発表されました。顧客情報の流出はなかったとのことです。

その他特記事項

ペット＆ファミリーは、「ペット飼い主の三憲章」という標語を掲げていました。これは、「ペットの健康を守る」「ペットの幸せを守る」「ペットとの絆を守る」という3つの原則からなるものです。また、企業理念として「シュバイツァー博士の提唱された『すべての生命に尊厳を！』を保険事業の原点」に位置づけています。

広告活動

2016年には、開業10周年を記念して都営地下鉄全4路線でつり革広告年間ジャックを実施しました。これは、路線ごとに各1車両分のつり革全てを借り切り、ペット&ファミリーの広告を掲載するというものでした。

まとめ

ペット＆ファミリー損害保険は、ペット保険のパイオニアとして、ペットと飼い主の生活をサポートしています。多様な保険商品と保険金請求方法を提供しており、ペットの健康と安心をサポートする企業です。

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