ペテル・クリスティン・アスビョルンセン

ペテル・クリスティン・アスビョルンセン（1812年1月15日 - 1885年1月6日）は、ノルウェーの民話作家、自然科学者、民俗学者、動物学者でした。彼は、友人のヨルゲン・モーとの共著『ノルウェー民話集』で最もよく知られています。この作品は、『アスビョルンセンとモー』というタイトルでも親しまれています。

生涯

アスビョルンセンは1812年にクリスチャニア（現在のオスロ）で生まれました。15歳の頃にヨルゲン・モーと出会い、1833年にオスロ大学に入学しました。大学在学中、ノルウェー各地を旅して、伝説や民話を収集しました。また、動物学者としてハダンゲルフィヨルドを調査しました。

学生時代から民話を記録し、家庭教師の仕事をしながら収集を続けました。アンドレアス・ファイエから「民話特命大使に任命する」という言葉で締めくくられた手紙を受け取ったことは、彼にとって大きな励みとなりました。

当初、植物学を専攻していましたが、グリム兄弟の『グリム童話』に触発され、モーと共同で民話集の刊行を決意しました。1841年に『ノルウェー民話集』を出版し、その後、『ノルウェー妖精物語と伝説集』（1845年 - 1848年）も刊行しました。これらの作品は、ノルウェー語の純化に貢献しました。

1885年1月6日、故郷のクリスチャニアで亡くなりました。彼の功績を称え、2012年からはノルウェーの50クローネ紙幣に肖像画が使用されています。

代表作

ノルウェー民話集: ヨルゲン・モーとの共著。ノルウェー各地に伝わる民話を収集し、再話した作品集。
三びきのやぎのがらがらどん: 同じ名前を持つ3匹の山羊が、餌を求めて冒険に出かける物語。『ノルウェー民話集』に収録。

アスビョルンセンが登場する作品

結賀さとるの漫画『九 neuntote』

参考文献

ペーター・クリステン・アスビョルンセン&ヨーレン・モー『ノルウェーの民話』米原まり子訳、青土社、1999年、ISBN 978-4-7917-5721-3。
アスビョルンセン『太陽の東 月の西』佐藤俊彦訳、岩波書店〈岩波少年文庫〉、2005年新版、ISBN 978-4-00-114126-9。

関連項目

ノルウェー民話集
ヨルゲン・モー
アンドレアス・ファイエ
* ノルウェー・クローネ

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