ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ

映画『ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ』について

1988年に公開された『ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ』は、アメリカのコメディ映画で、南フランスのリゾート地コート・ダジュールを舞台に、ベテラン詐欺師と若手詐欺師の間で繰り広げられる巧妙な詐欺合戦を描いています

作品の背景と概要

本作は、1964年に制作された『寝室ものがたり』のリメイク作品としても知られます。監督は、名作『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』や『スター・ウォーズ』のヨーダの声で知られるフランク・オズが務め、多彩なキャストが揃っています。実力派のイギリス人俳優マイケル・ケインがベテラン詐欺師ローレンスを、そしてアメリカンコメディの巨星スティーヴ・マーティンが若手詐欺師フレディを演じ、映画の魅力を一層引き立てています。

また、この映画は2005年にブロードウェイミュージカルとしてリメイクされ、今なおその人気は色あせません。

あらすじ

物語の中心は、マイケル・ケイン演じるローレンスというベテラン詐欺師です。彼は、上品な外見を活かして裕福な女性たちをターゲットにし、巧妙な手口で詐欺を働いています。物語のスタートは、カジノ場。ローレンスは、アメリカから訪れた有閑マダムに対し、自身はある国の王子だと偽り、見事に詐欺を成功させます。その後、彼の運命は、フレディという若手詐欺師（スティーヴ・マーティン）との出会いによって大きく変わります。

フレディは身の丈に合わない詐欺を行い、ローレンスの縄張りである南フランスに現れます。ローレンスはフレディを厄介者とみなしてどうにか排除しようと画策しますが、反対に自分が詐欺師であることまでフレディに見抜かれてしまいます。

次第に、ローレンスはフレディを排除するため、アメリカ人女性ジャネット（グレン・ヘドリー）を起点として、フレディとどちらが先にジャネットから5万ドルを騙し取れるかという勝負に挑むことになります。この勝負を通じて、二人の詐欺師はそれぞれの知恵を絞り、思いもよらない展開が繰り広げられるのです。

主なキャスト

• - フレディ・ベンソン：スティーヴ・マーティン（日本語吹替：安原義人）
• - ローレンス・ジェイミーソン：マイケル・ケイン（日本語吹替：中村正）
• - ジャネット・コルゲイト：グレン・ヘドリー（日本語吹替：沢海陽子）
• - アンドレ警部：アントン・ロジャース

制作スタッフ

本作の脚本はデイル・ローナー、スタンリー・シャピロ、ポール・ヘニングが共同執筆し、製作はバーナード・ウィリアムズが担当しました。撮影はミヒャエル・バルハウス、編集はスティーヴン・A・ロッターが手掛けています。

まとめ

『ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ』は、詐欺というテーマをユーモラスに描き出した秀逸なコメディ映画です。緻密なストーリー展開と、息を呑むようなコメディ要素が組み合わさり、観客を楽しませる作品に仕上がっています。二人の詐欺師が繰り広げる頭脳戦、そして意外な結末に、ぜひご注目ください。

もう一度検索