ペルー軍

ペルー軍

ペルー軍（スペイン語: Fuerzas Armadas del Perú）は、ペルーの防衛を担う組織であり、総員約8万人、予備役約18万8千人を擁しています（2007年時点）。

指揮系統と組織

ペルー軍は、ペルー大統領を最高司令官とし、国防大臣を通じて文民統制を受けています。国防省の傘下には、陸軍、海軍、空軍の三軍が存在し、加えて内務省の管轄下にある国家警察が準軍事組織として位置づけられています。

陸軍

陸軍は、国内を4つの常設軍管区と1つの特設軍管区に区分し、旅団を基本戦略単位部隊としています。フアン・ベラスコ・アルバラード政権時代には、ソビエト連邦から多数の兵器が導入されました。

海軍

海軍は、6隻の潜水艦と9隻の大型水上戦闘艦を主力とする44隻の艦艇を保有しています。国内を5つの海軍管区に区分し、カヤオに主要基地を置いています。また、内陸のアマゾン川などの内水河川の防衛警備も担当しています。海軍航空隊や約4,000人規模の海兵隊、沿岸警備隊も擁しています。

空軍

空軍は、4個の航空団とその他の部隊・機関で構成されています。陸軍と同様に、ベラスコ政権時代にソビエト連邦製の兵器が導入されました。

国家警察

1988年までは、グアルディア・シビルが準軍事組織として存在していましたが、国家警察に改編され文民警察化されました。しかし、約20年に及ぶ対テロ訓練と活動の結果、軍事的性格を帯びるようになっています。管轄官庁は内務省です。

過去の徴兵制

かつてペルーでは徴兵制が採用されており、成人男子は2年間服務する義務がありました。しかし、現在は廃止され、志願兵制に移行しています。

参考資料

Christopher Langton, Military Balance 2007, Routledge. ISBN 978-1857434378

外部リンク

Ministerio de Defensa del Perú (国防省) (スペイン語)
Ejército del Perú (陸軍) (スペイン語)
Marina de Guerra del Perú (海軍) (スペイン語)
Fuerza Aérea del Perú (空軍) (スペイン語)
Policía Nacional del Perú (国家警察) (スペイン語)

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