ペロ・アグアヨ

ペロ・アグアヨ

ペロ・アグアヨ（本名：Pedro Aguayo Damián、1946年1月18日 - 2019年7月3日）は、メキシコ出身の著名なプロレスラーです。彼はサカテカス州ノチストラン・デ・メヒアで生まれ、リングネーム「ペロ」はスペイン語で『犬』を意味し、日本では『山犬』という異名で親しまれました。アグアヨは、ルチャリブレの世界において、特に異色のラフファイターとして知られ、素顔のルード（悪役）として多くのファンに愛されました。彼の息子ペロ・アグアヨ・ジュニア（エル・イホ・デ・ペロ・アグアヨ）もプロレスラーとして名を馳せています。

来歴

アグアヨは少年時代から喧嘩に明け暮れ、レスリングの腕前を磨きました。彼はメキシコ国内で4度のチャンピオンに輝き、1970年5月にはプロレスラーとしてデビューを果たしました。その後、1975年にはNWA世界ミドル級王座を獲得し、リングでの存在感を高めることとなります。

1978年、アグアヨはLLIへと移籍し、1979年に東京で開催された新日本プロレスの『ビッグ・ファイト・シリーズ』に初来日しました。その後、日本での彼の活躍も多くのファンに影響を与えることになります。特に1981年にはWWFライトヘビー級王座決定リーグ戦で初代チャンピオンとなり、名実ともにトップレスラーに位置づきました。

アグアヨの日本での試合は数々の名勝負を生み出し、1982年には日本勢がメキシコに遠征した際にアブドーラ・ザ・ブッチャーとタッグを組み、アントニオ猪木＆藤波辰巳のコンビと対戦しました。このようなマッチアップは、彼のプロレス人生の中で特に印象的なものでした。

活動とタイトル

アグアヨはその後も国際的に活躍し、1983年にはプエルトリコのWWCでジェリー・ブリスコからWWC世界ジュニアヘビー級王座を奪取します。1988年3月にはUWA世界ヘビー級王座を獲得し、UWAにおいて3階級制覇を成し遂げました。このように、彼のレスリングキャリアは常に進化を続けます。

1991年にはEMLLに移籍し、その後AAAの設立に関与。1994年にはコナンからIWC世界ヘビー級王座を奪取し、AAAのエースとして活躍しました。2000年からは引退ツアーを実施し、2001年に正式に引退を果たします。

死去

アグアヨは2019年7月3日に73歳でこの世を去りました。彼の死は多くのファンやレスリング関係者に衝撃を与えました。

主な技

アグアヨはそのパフォーマンスで知られており、得意技にはダイビング・セントーン、ラ・シーラ（エプロンからのフライング・ボディシザース・ドロップ）、ラ・ランツァ（ダイビング・フット・スタンプ）などがあります。彼の華麗な動きは、観客を魅了し続けました。

獲得タイトル

• - EMLL: NWA世界ミドル級王座 3回
• - LLI: UWA世界ジュニアライトヘビー級王座 2回、UWA世界ライトヘビー級王座 1回、UWA世界ヘビー級王座 1回、UWA世界タッグ王座 1回（グラン浜田と組み）
• - WWF: WWFライトヘビー級王座 7回
• - WWC: WWC世界ジュニアヘビー級王座 1回
• - WWA: WWA世界ヘビー級王座 3回、WWA世界ライトヘビー級王座 3回
• - AAA: AAA/IWC世界ヘビー級王座 1回、ナショナル・ヘビー級王座 1回、ナショナル・ミドル級王座 1回、ナショナル・タッグ王座 2回（ペロ・アグアヨ・ジュニアと組み）
• - AAA殿堂: 2012年

アグアヨのキャリアと功績は、プロレスの歴史において特異な存在として記憶され続けることでしょう。

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