ホセ・リーホ

ホセ・アントニオ・リーホ・アブレイユの経歴

ホセ・アントニオ・リーホ・アブレイユ（José Antonio Rijo Abreu）は、1965年5月13日にドミニカ共和国で生まれた元プロ野球選手であり、主に投手として活躍しました。彼は右投右打で、キャリアの大部分をメジャーリーグベースボール（MLB）で過ごしました。また、引退後はワシントン・ナショナルズで特別GM補佐を務めていました。

プロ入りからメジャー昇格

アブレイユは1983年にニューヨーク・ヤンキースに入団し、マイナーリーグでの好成績を受けて1984年にメジャーリーグに昇格しました。その年、彼は18歳でメジャー初登板を果たし、しかし2勝8敗2セーブという結果に終わりました。この年の早期昇格は、ヤンキースのオーナーであるジョージ・スタインブレナーが、ニューヨークのライバルチームであるメッツの19歳ルーキー、ドワイト・グッデン対抗させる意図がありました。

初めのシーズンが期待外れだったアブレイユは、オフシーズンにリッキー・ヘンダーソンとのトレードの一部としてオークランド・アスレチックスに移籍しました。アスレチックスでは、3シーズンを過ごしながら、1986年には16奪三振という印象的な記録を達成しましたが、全体での勝ち星は17に留まりました。

シンシナティ・レッズでの成功

1987年のオフ、デーブ・パーカーとのトレードでシンシナティ・レッズに移籍したアブレイユは、特に1988年と1990年において素晴らしい成績を残しました。1988年には13勝8敗、防御率2.39という優れた成績を収め、1990年には14勝を炒いてチームの地区優勝に貢献しました。特にこの年のワールドシリーズでは、アスレチックスとの対戦で圧倒的な活躍を見せ、無失点勝利を達成するなど、チームのスウィープに寄与しました。彼はこのシリーズでの活躍から、シリーズMVPにも選出されました。

次の2シーズンは連続して15勝を記録し、1993年には227奪三振を達成しリーグトップに立っています。この年にはオールスターゲームにも出場しました。

経歴の後半と引退

1994年から1995年にはMLBストライキの影響でシーズンが短縮され、アブレイユは肘の故障に苦しんだ後、1995年に現役を引退しました。その後、2001年にレッズで現役復帰し、次の年には9先発を含む31試合に登板しましたが、その年限りで再び引退しました。

引退後はワシントン・ナショナルズでスカウトとして活動したが、選手の年齢詐称が問題となり、辞任を余儀なくされました。

私生活と殿堂入り

現役時代にはアメリカ野球殿堂入りを果たしたフアン・マリシャルの娘と結婚しましたが、後に離婚しました。彼は2001年に一度殿堂入り資格を得たものの、初年度の投票で失敗し、その後復帰したことで再び資格を得ましたが、2008年の投票では0票に終わり、再度殿堂入り資格を失いました。

リーホ・アブレイユの野球キャリアは、彼の投手としての技量とチームへの貢献によって、多くの人々に記憶されています。

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