ホットスパー (駆逐艦)

ホットスパー (HMS Hotspur, H01)

ホットスパーは、1936年にイギリス海軍で就役したH級駆逐艦の一隻です。スコッツ社グリーノック造船所にて1935年2月27日に起工し、1936年3月23日に進水、同年12月29日に正式に就役しました。

第二次世界大戦での活躍

ホットスパーは、第二次世界大戦において数々の重要な作戦に参加しました。

第1次ナルヴィク海戦 (1940年4月)：ノルウェーのナルヴィクにおける海戦に参加し、連合国軍の一員として戦闘に加わりました。
マタパン岬沖海戦 (1941年3月)：地中海での重要な海戦であるマタパン岬沖海戦にも参加し、連合国軍の勝利に貢献しました。
ギリシャからの撤退作戦 (1941年4月)：ギリシャからの連合国軍の撤退作戦にも参加し、兵士たちの安全な撤退を支援しました。

これらの主要な海戦の他にも、ホットスパーは地中海での数々の戦闘に参加しています。

1940年9月25日 ジブラルタル沖海戦：ジブラルタル沖でフランス海軍の駆逐艦「フグー」、「フロンデュール」、「エペ」、「フルール」と交戦しました。
1941年6月9日 シドン沖海戦：駆逐艦「ジェイナス」、「ジャッカル」、「アイシス」と共に、シドン沖でフランス海軍の駆逐艦「ゲパール」、「ヴァルミ」と交戦しました。
1941年12月23日 対潜作戦：地中海において、駆逐艦「ヘイスティ」と共同でドイツの潜水艦「U79」を撃沈するという戦果を挙げました。

戦後

第二次世界大戦終結後、ホットスパーは1948年11月23日にドミニカ共和国に売却されました。ドミニカ共和国では、当時の独裁者ラファエル・トルヒーヨにちなんで「トルヒーヨ」と命名されました。しかし、トルヒーヨが暗殺された後の1962年には、ハイチからの独立戦争の英雄であるフアン・パブロ・ドゥアルテに敬意を表し、「ドゥアルテ」と再度改名されました。ホットスパーは、その長い歴史の中で、幾度もの戦いを経て、最終的にはドミニカ共和国の海でその役目を終えました。



ホットスパーは、その戦歴と歴史を通じて、イギリス海軍駆逐艦の代表として、また、その後のドミニカ共和国での歴史的な役割を通じて、記憶されるべき艦艇と言えるでしょう。

もう一度検索