ホテルエミシア札幌

札幌市厚別区に立地する、地域を代表するシティホテルです。新札幌副都心のランドマークとして知られる高層建築で、多様なニーズに応える施設とサービスを提供しています。

概要と歴史

当ホテルの始まりは1996年、旭川市の企業である東栄が開業した「新さっぽろパレスホテル」でした。新札幌副都心開発の第三期事業として建設され、当時の札幌市内においては最も高い建物（地上115m）として注目を集めました。1999年には、国際的なホテルグループであるスターウッド・ホテル＆リゾートと提携を結び、「シェラトンホテル札幌」として営業を開始しました。この名称での運営は2014年まで続きました。

ホテルの所有・運営を担っていた東栄は、繊維卸を核とする事業に加え、不動産事業、特に当施設への莫大な投資が負担となり、本業の収益低下も相まって経営が悪化しました。さらにメインバンクであった北海道拓殖銀行の破綻により、新たな融資を受けることが困難となり、2003年1月に自主再建を断念し、民事再生法の適用を申請するに至りました。しかし、施設の営業は継続され、経営権はローンスタージャパンへ移行しました。その後、ローンスター社傘下のソラーレホテルズアンドリゾーツがホテルの運営を担うことになります。

2013年には、ホスピタリティオペレーションズが当ホテルの事業を譲受しました。そして2014年、スターウッド・ホテル＆リゾートとの提携を解消したことを機に、ホテル名が現在の「ホテルエミシア札幌」へと改称されました。「エミシア」という名前には、「笑み（emi）」と「幸せ（siawase）」という言葉が組み合わされており、訪れるすべての方々にとって、喜びと幸せに繋がるホテルでありたいという願いが込められています。現在も、ホスピタリティオペレーションズによって運営されています。

施設

ホテルエミシア札幌は、お客様の様々な滞在スタイルに対応できるよう、幅広い種類の客室を備えています。スタンダードフロア、ハイフロアに加え、眺望に優れたスカイフロアがあり、シングルからツイン、ダブル、ファミリータイプの部屋を提供。広々としたスイートルームや、日本旅館の趣を持つ和室・和洋室、バリアフリー対応のアクセシブルルームも用意されています。

館内には複数の料飲施設があり、オールデイダイニングのカフェ、本格的な中国料理レストラン、そして地上からの絶景を楽しめるスカイレストランがあります。また、ホテルメイドのパンを提供するベーカリーショップも利用できます。

ウェディング施設としては、独立型のチャペルと神殿を備え、専門のブライダルサロンも併設。宴会・会議施設も充実しており、最大764㎡の大宴会場「パレスボールルーム」をはじめ、多様な広さの中小宴会場や会議室、和室宴会場があり、様々な規模のイベントに対応可能です。

リラクゼーション施設として人気の高い「スパ・アルパ」では、広々としたバスルーム、サウナルーム、ミストサウナルーム、そしてトリートメントルームなどを利用でき、都会の喧騒を離れて心身を癒す時間を提供しています。

その他、フラワーショップ、ビューティーサロン、北海道の特産品を扱うスーベニアショップ、将棋・囲碁の対局室なども備えられています。

特徴

当ホテルは、単なる宿泊施設やイベント会場としてだけでなく、文化的な役割も果たしています。過去には、北海道新聞社を含むブロック紙三社連合が主催する将棋や囲碁の数々のタイトル戦の対局会場として利用されており、歴史に残る名勝負の舞台となってきました。

アクセス

ホテルエミシア札幌は、新札幌副都心内に位置しており、交通アクセスが極めて便利な立地です。札幌市営地下鉄東西線の新さっぽろ駅からは徒歩わずか約1分、JR北海道の新札幌駅からも徒歩約3分で到着できます。駅周辺には、新さっぽろアークシティ、サンピアザ（ショッピングモール、劇場、水族館など）、JCHO札幌北辰病院といった多様な商業施設や公共施設が集積しており、ビジネス利用だけでなく、観光やショッピングにも最適な拠点となっています。

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