ホテル・ニッコー・サイパン

ホテル・ニッコー・サイパンの概要

ホテル・ニッコー・サイパンは、1988年4月1日に開業した高級リゾートホテルで、かつてアメリカ合衆国北マリアナ諸島のサイパン島に位置していました。このホテルは、当時日本航空がサイパンへの便を運航していたことから、日本の観光客をターゲットにしたリゾート開発の一環として建設されました。

このホテルの設計は久米設計が担当し、クルーズボートをイメージした独特の外観が特徴です。ロビーホールは開放的な吹き抜け構造で、南北に延びる客室棟からはすべての部屋が美しいオーシャンビューを楽しむことができました。しかも、近隣にはラ・フィエスタ・サン・ロケ・ショッピングプラザがあり、ジープニーによる送迎サービスが設けられていました。

特徴

ホテル・ニッコー・サイパンは、その豪華さと立地条件から多くの宿泊客を迎え入れました。特に、2005年6月には日本の明仁天皇と皇后美智子が宿泊したことでも知られています。しかし、その後の経済の低迷やリゾートの多様化により、サイパンへの観光客は減少傾向を見せました。特に、2005年10月には日本航空がサイパン便の運航を終了したことで、宿泊客数は急減し、経営が厳しくなっていきました。最終的に、このホテルは閉鎖することになりました。

その後の運命

ホテルの閉鎖後、2008年2月1日にJALホテルズからは離脱し、中国資本によって「パームス・リゾート・サイパン」に改称しました。その後、2016年には韓国のイーランドグループが経営権を取得し、同年7月には「ケンジントンホテル・サイパン」として新たにスタートを切りました。

施設について

ホテル・ニッコー・サイパンには、さまざまな施設が整っていました。レストランは洋食の「セリーナ」、日本料理の「弁慶」、中国料理の「桃李」、バーの「パウパウ」、鉄板焼きの「花炎樹」などがあり、各国の料理を楽しむことができました。また、リゾート施設には、ウォータースライダー付きのプールやテニスコート、免税店や庭園、ツアーデスクなどがあり、訪れる人々に多彩な楽しみを提供していました。

周辺の観光スポット

ホテル周辺には、パウパウ・ビーチやラ・フィエスタ・サン・ロケ・ショッピングプラザといった人気の観光スポットが点在していました。美しいビーチでのリラックスやショッピングが楽しめる立地も、宿泊客にとって魅力の一つでした。

ホテル・ニッコー・サイパンは、美しい景観と豪華な設備で多くの観光客に愛されていましたが、経済状況や旅行のトレンドの変化に直面し、運命を変えていくことになったのです。

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