ホドリゴ・ダム

ホドリゴ・ダム

ホドリゴ・ダム（Rodrigo Damm）は、1980年2月3日生まれのブラジル出身の柔術家および総合格闘家で、リオデジャネイロ州のニテロイに拠点を置いています。彼はアリアンシ柔術（アライアンスBJJ）に所属し、ブラジリアン柔術の三段を持つ実力者です。彼のスタイルの中で特に注目されるのは、「戦慄のダムミッション」と呼ばれる独自の寝技で、多くの対戦相手に対して強力な武器となっています。姉のカリーナ・ダムもまた、総合格闘技の選手として知られています。

来歴

ダムは、16歳でブラジリアン柔術を始めました。彼の才能は早くから認められ、22歳でペドロ・ジ・アンドラージから黒帯を授与されます。レスリングではブラジルの代表チームに選ばれ、北京オリンピック出場を目指していましたが、総合格闘技に転身する道を選びました。

2004年10月、ブラジルの修斗のリングで総合格闘技デビューを果たしますが、初戦ではルシアノ・アゼベドに判定で敗れました。その後も2006年には日本の興行MARS ATTACKに参戦し、ファン・ジュウドンに対してチョークスリーパーで勝利を収めました。同年、BodogFightで昇進し、カルター・ギルとの対戦でも一本勝ちを収めています。

ダムは2007年に試合でのパフォーマンスも評価され、雷暗暴との対戦ではスタンドパンチと膝蹴りの連打でKO勝ちを収めました。この試合ではMVPを獲得し、翌日には姉のカリーナも同様にMVPを受賞するなど、姉弟揃って注目を集めました。

戦極への挑戦

2008年6月、戦極に初出場し、ジョルジ・マスヴィダルとの試合でTKO勝利を飾りますが、8月のライト級グランプリでは光岡映二に敗北。その後も2010年にはSRC13での試合で真騎士にTKO負けするなど、苦戦を強いられる場面もありました。

Strikeforceでの試合

2009年、Strikeforceでのギルバート・メレンデスとの試合でKo負けし、暫定王座獲得のチャンスを逃したこともあります。また、2011年にはジャスティン・ウィルコックスとの試合でドクターストップによるTKO負けも経験しました。

The Ultimate Fighter 参加

2012年、彼はUFCのリアリティ番組『The Ultimate Fighter: Brazil』に参加。階級をフェザー級に変更して臨み、エリミネイションバウトで勝利を収めるも、準決勝進出後に怪我のためにシーズンを脱落しました。

UFCでの戦績

UFCには2012年6月に初参戦し、アニスタヴィオ・メデイロスとの対戦でリアネイキドチョークによる勝利を収め、サブミッション・オブ・ザ・ナイトの称号を獲得しました。しかし、2015年にはエヴァン・ダナムに敗れ、3連敗を経験した結果、UFCを離れることとなります。

ホドリゴ・ダムの格闘技への情熱と献身は、その戦績やトレーニングに見られ、彼自身のキャリアは数々の挑戦と勝利によって形成されてきました。今後も彼の成長と成果に注目が集まるでしょう。

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