リオデジャネイロ州

リオデジャネイロ州

リオデジャネイロ州（Estado do Rio de Janeiro）はブラジルの南東部に位置しており、大西洋に面した州のひとつです。この州は、エスピリトサント州、ミナスジェライス州、サンパウロ州と接しており、州都はリオデジャネイロ市です。1889年までブラジルの首都でもありました。

歴史

植民地時代

リオデジャネイロの地域は、1498年にポルトガルの探索者によって発見され、その後1555年から1567年にかけてフランス人による侵略があった場所です。1565年にポルトガルはこの地域を防衛するためにリオデジャネイロ市を設立し、以後、貿易港として発展しました。特に18世紀には、ミナスジェライス州での金の発見によって経済が活性化し、1763年にはブラジルの首府がサルヴァドールからリオデジャネイロに移されました。しかし、1808年にポルトガル王室が逃れてきた際、リオデジャネイロは新たな発展を遂げ、文化やインフラが充実しました。

中立都市からの転換

1834年にリオデジャネイロは中立都市となり、1889年には共和国の首都として機能しました。そして、1960年には首都がブラジリアに移されたものの、リオデジャネイロはグアナバラ州として存在し続けました。

リオデジャネイロ新州

1975年、グアナバラ州とリオデジャネイロ州が合併し、再びリオデジャネイロが州都となりました。自然災害の一例として、2011年に発生した地すべり事件では非常に多くの人命が失われ、ブラジル国内でも記録的な被害となりました。

地理

リオデジャネイロ州はマタ・アトランティカ生物群系に属し、豊かな自然環境が特徴です。海岸線は635kmに達し、グアナバラ湾、セペチーバ湾、イーリャ・グランデの湾など様々な海域に接しています。地形は山脈や平原が組み合わさっており、多様な生態系が広がっています。

経済

リオデジャネイロ州の経済は、第二次産業が主力で、次いでサービス業が続きます。主な輸出品には石油や燃料、鉄製品などがあり、州全体のGDPに大きく寄与しています。特に、石油は州の経済において重要な役割を果たしています。

住民

リオデジャネイロ州の人口は約1605万人で、非常に高い都市化率を誇っています。住民構成は多様で、ポルトガル系の家系が多く、またアフリカ系や先住民の系統を持つ人々もいます。治安の問題や経済格差も依然として存在しており、電力会社の盗電被害が問題視されています。

教育

教育面では、ポルトガル語が主に教えられており、英語とスペイン語も一部学校でカリキュラムに組み込まれています。リオデジャネイロ州には多くの高等教育機関があり、教育水準の向上が進められています。

文化

リオデジャネイロ市はカーニバルやビーチカルチャーなど、豊かな文化が栄えている場所であり、観光地としても非常に人気があります。これらの要素は州全体のアイデンティティに深く結びついています。

このようにリオデジャネイロ州は、歴史、文化、自然環境が融合した魅力的な地域であり、ブラジルの重要な一部を形成しています。

もう一度検索