ホルヘ・カントゥ

ホルヘ・ルイス・カントゥの野球人生

ホルヘ・ルイス・カントゥ（Jorge Luis Cantú）は、1982年1月30日にアメリカ合衆国テキサス州マッカレンで生まれました。メキシコで人気のサッカーには興味を示さず、カル・リプケン・ジュニアに憧れて野球に打ち込みました。高校時代にはアメリカとメキシコを行き来し、その才能を磨きました。

プロ入りとマイナーリーグ時代

16歳という若さでタンパベイ・デビルレイズと契約しプロの道へ進みます。マイナーリーグでは主に遊撃手としてプレーしましたが、当初は打撃力不足と評価されていました。2002年には引退を考えるほど悩みましたが、父親の苦労話を聞き、翻意。その後、打撃力を向上させ、2003年にはAAA級で好成績を残し、メキシコ代表にも選出されます。2004年にはAAA級で更なる成長を遂げ、メジャー昇格を果たしました。

メジャーリーグでの活躍

2004年7月にメジャーデビューを飾ると、二塁手、三塁手として出場機会を得ます。2005年にはレギュラー二塁手として活躍し、打率.286、28本塁打、117打点という素晴らしい成績を残し、球団記録も更新しました。また、WBCメキシコ代表にも選出され、2006年のWBCではアメリカ合衆国戦で勝利に貢献し、日本の準決勝進出をアシストする活躍を見せました。

レッズ、マーリンズ時代

2007年にはチームの状況から出場機会を減らし、シンシナティ・レッズへトレード。その後、フロリダ・マーリンズとマイナー契約を結び、2008年には自己最高の29本塁打を記録し、チームの内野手4人全員が25本塁打以上を達成するというMLB初の記録を樹立しました。2009年には打率.365、7本塁打、22打点という好成績を残し、2度目の100打点を達成。

レンジャーズ、パドレス、そしてその後

2010年にはテキサス・レンジャーズへ移籍し、地区優勝に貢献しますが、その後はサンディエゴ・パドレス、コロラド・ロッキーズ、ロサンゼルス・エンゼルスとチームを渡り歩き、メジャーの舞台から遠ざかります。

メキシカンリーグ、韓国プロ野球での活躍

2013年にはメキシカンリーグで31本塁打を記録。その後、韓国プロ野球の斗山ベアーズに移籍しましたが、目立った成績を残せずに退団。再びメキシカンリーグに戻り、2021年まで現役を続けました。

WBCでの活躍と代表歴

カントゥは2006年、2009年、2013年のWBCメキシコ代表に選出され、3大会連続で代表入りを果たしています。特に2006年のWBCでは、アメリカ合衆国戦での活躍が日本の準決勝進出につながり、大きな話題となりました。

引退後

引退後は、自身の経験を活かし、野球界への貢献を目指しています。

詳細情報

ポジション: 内野手（二塁手、三塁手、一塁手）
投打: 右投右打
MLB通算成績: 100本塁打以上
WBC出場: 3回（2006年、2009年、2013年）


カントゥは、その情熱的なプレースタイルと、勝負強い打撃で多くのファンを魅了しました。メジャーリーグだけでなく、メキシコ、韓国のプロ野球でも活躍し、その野球人生は多くの人々に感動を与えました。

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