ホワイトゴールド
ホワイトゴールドとは
ホワイトゴールドは、その名の通り白い色をした金合金です。主に宝飾品として利用されており、プラチナの代替品として、また独自の魅力を持つ素材として人気があります。日本語では「白色金」とも呼ばれます。宝飾業界では、ホワイトゴールドを略して「WG」と表記することがあります。
ホワイトゴールドの表記
ジュエリーに刻印される際には、18金の場合「K18WG」または「K18」と省略されることがあります。これは、ホワイトゴールドであることを示す略称です。プラチナとは異なる素材であり、一般的にプラチナよりも安価です。
ホワイトゴールドの組成
ホワイトゴールドは、金に他の金属を混ぜて作られます。この混ぜる金属を「割金」または「漂白材」と呼びます。
- - ハードホワイトゴールド
- - ソフトホワイトゴールド
一般的には18金ホワイトゴールド（K18WG）と14金ホワイトゴールド（K14WG）がよく使われます。貴金属の混合比は、重量比を千分率（パーミル：‰）で表します。
- - 18金ホワイトゴールド (K18WG)
- - 14金ホワイトゴールド (K14WG)
金は密度が高いため、体積で見ると18金ホワイトゴールドの場合でも金の体積は全体の約5割程度です。
ニッケルアレルギーと規制
ニッケルは金属アレルギーの原因となることがあります。そのため、欧州連合ではニッケル指令により、合金からのニッケルの溶出量が規制されています。日本国内では特に規制はありませんが、ヨーロッパから輸入されるホワイトゴールドジュエリーは、この規制をクリアしたものがほとんどで、ニッケル含有率は5～7％程度です。
ホワイトゴールドの色相
ホワイトゴールドは、ニッケル系、パラジウム系ともに純粋な白色ではありません。特に、漂白材の含有量が少ない場合や、アレルギー問題でニッケルの使用が避けられ、パラジウムが高騰した際には、黄色みが残る製品が出回りました。このため、社団法人日本ジュエリー協会はホワイトゴールドの色相範囲を定めました。
この規格は、Lab方式という色表示法を採用し、ロジウムメッキの色相を基準値（0点）とし、⊿E14（デルタE14）までをホワイトゴールドの範囲と定義しています。現在、多くのメーカーはこの定義に沿って材料を使用しています。K18のみの刻印でロジウムメッキがされている製品は、イエローゴールドなど他の色調の材料や、JJAのホワイトゴールドの色の範囲から外れている可能性があります。
ホワイトゴールドの歴史
ホワイトゴールドは、第一次世界大戦とロシア革命によりプラチナの供給が減少した際に、その代替品としてパラジウム系のものが開発されました。日本では、昭和50年代までは代替材としての認識でしたが、その後カラーゴールドが流行し、ニッケル系のホワイトゴールドも加わり、白色の金として認知されました。現在では、イエローゴールドよりもホワイトゴールドの方がシェアが高いです。
関連事項
もう一度検索
【記事の利用について】
タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。
【リンクついて】
リンクフリーです。