ホンダ・ストリーム (自動車)

ストリーム（Stream）

ストリームは、本田技研工業が2000年から2014年にかけて製造した小型ミニバンで、もしくはステーションワゴンとして位置づけられています。全幅が5ナンバー車規格の1.7m未満で、3列シートの7人乗りという仕様が特徴であり、多人数の移動を快適にサポートする設計がなされています。

初代（RN1/2/3/4/5型、2000-2006年）

この車は2000年10月に初めて登場し、すぐに人気を博しました。特に、初代モデルは日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、その評価は高く、ユニークなデザインと快適な運転性能が評価されました。搭載エンジンは、2.0LのK20A型と1.7LのD17A型の二種類があり、両方のエンジンはそのパフォーマンスで注目されました。特にK20A型は世界初の直4エンジンと5速ATの組み合わせとしても話題となりました。
また、販売開始から10ヶ月で10万台を越える販売を記録し、当時のホンダの登録車モデルの中で最も早い販売記録を樹立しました。

マイナーチェンジとバリエーション

2001年から2006年にかけて、初代ストリームは数回にわたって改良や特別仕様車が登場しました。オプション設定や interior の色、ボディカラーが追加され、ユーザーに対する選択肢が広がりました。特に「スタイルS」や「コンフォートセレクション」などの特別仕様車は、より多様な選択肢を提供し、多くのユーザーに親しまれました。
2003年のマイナーチェンジでは、安全面でも大きな進化が見られ、パーキングブレーキがフットリリース式に改良されるなど、使い勝手が向上しました。

2代目（RN6/7/8/9型、2006-2014年）

2006年にはフルモデルチェンジが実施され、ストリームはさらに進化しました。新たに全高の低い設計が採用され、駐車場への入庫が容易になり、よりスタイリッシュな印象を与えています。エンジンも新型のR20A型とR18A型が搭載され、性能と燃費が向上しました。

特に、RSZグレードはスポーティな設定を持ち、ユーザーに人気を博しました。パドルシフトなどスポーティな装備が充実し、運転の楽しさを更に引き立てています。

セールスと市場での立ち位置

ストリームは一時、ホンダの中で唯一の5ナンバーステーションワゴンとして位置づけられており、その独特の存在感を持っています。また、2010年からは市場の変化に伴い、ファミリー向けセダンやミニバンの市場での競争が激しくなるなかで、ストリームはその独自性を保ちながら個々のニーズに応えていました。

2014年に生産を終了するまで、ストリームはいくつものバリエーションを持ち続け、ミニバン市場での地位を確立しました。"

車名の由来

「Stream」という名前は、英語で「流れ」を意味しており、新しい7人乗りの潮流を作り出すことを意図しています。過去に本田が製造した同名の三輪スクーターとの関連もあり、その歴史を持っている点でも特異な車といえます。

まとめ

ストリームは、その特徴的なデザインや性能、快適な移動空間を提供し続けた車種です。さまざまな改良や特別仕様を経て多くのユーザーに親しまれ、ホンダブランドの一翼を担ったことは疑いありません。

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