ホンダ・N-WGN

N-WGN（エヌ ワゴン）

概要

N-WGNは、本田技研工業によって製造・販売される軽トールワゴン型の軽自動車です。このモデルは、「Nシリーズ」の第4弾として2013年11月に発売され、軽自動車の新たなスタンダードを目指して開発されました。開発を率いたのは、フィットなどの車両でもプロジェクトリーダーを務めた人見康平氏です。N-WGNは軽自動車としての基本性能を高い次元で実現し、ミニバンのような広さと利便性を兼ね備えています。

全高は、FF車の場合1,655mm、4WD車の場合1,675mmとなっており、既存のN-BOX（1,780-1,800mm）よりも低いですが、先代のライフ（1,610-1,630mm）よりは高く設定されています。2019年7月にはN-BOXに次ぐフルモデルチェンジが行われ、初代モデルより全高が20mm高くなりました。カスタムモデルではシャークフィンアンテナに変更が行われ、そのせいでさらに30mmの高さが増しました。

メカニズム

N-WGNは、S07A型エンジンと無段変速機（CVT）を搭載しています。エンジンはN-BOXやN-ONEと同じ型式ですが、ホンダの軽自動車では初めてツインインジェクションや金属ナトリウム封入中空排気バルブが採用されています。これにより、高圧縮比化を進めつつも、ノッキングを抑制し、高出力を維持しながらも低燃費化を実現しています。自然吸気車とターボ車はともに「平成27年度燃費基準」に対して優れた結果を出しています。

また、CVTも軽量化されており、アイドリングストップ機能も向上しています。安全性の面では、エマージェンシーストップシグナルや車両挙動安定化制御システム（VSA）、坂道発進補助機能（HSA）を標準装備しています。さらに、シティブレーキアクティブシステム（CBAS）やエアバッグシステムを含む「あんしんパッケージ」と呼ばれる安全装備も設定されています。

年表

• - 2013年9月26日: Nシリーズ第4弾の名称を「N-WGN」と発表。
• - 2013年11月20日: 第43回東京モーターショーでN-WGNを公開し、翌日に発売。
• - 2014年5月9日: JNCAPでファイブスター賞を受賞。
• - 2019年7月18日: フルモデルチェンジを発表。

N-WGNは、特に軽自動車としての安全性や快適性、このコンパクトさの中に広々とした室内空間を提供している点から、多くのユーザーに支持されているモデルです。どの世代でも選べる多様なグレードからユーザーのライフスタイルに合わせた選択ができ、常に進化を続けています。特に安全装備や快適性の向上は、現代のニーズに応える重要な要素です。

車名の由来

N-WGNの「WGN」はワゴンの略で、ステップワゴン（STEP WGN）と商標を共有しています。この名前は、次世代の軽ワゴンを提案する意図が込められています。

さらに、N-WGNは新しい技術や機能が追加され続け、時代の変化に対応した自動車としての役割を果たしています。軽自動車市場の中でも、高いコストパフォーマンスと安全性を兼ね備えたモデルとして、今後もその革新は期待されます。

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