ホ・ミミ

ホ・ミミの柔道人生と成績

ホ・ミミ（朝鮮語: 허미미）は、東京都出身の柔道家で、韓国国籍を持つ選手です。彼女は2002年12月19日に生まれ、現在は早稲田大学で学びながら、57kg級の競技者として活躍しています。ホは在日三世であり、通名として池田海実を使用しています。身長158cm、血液型O型、左組みで得意技は背負投です。彼女は「フ・ミミ」と表記されることもあります。

幼少期と柔道の始まり

ホ・ミミは、韓国籍の父と日本籍の母の子として生まれた家庭に育ちました。祖父母は共に韓国出身であり、独立運動に携わった偉大な先祖を持つ優れた背景を持っています。彼女は7歳で柔道を始め、植村塾での経験が今に繋がる基礎を築きました。

学生時代の成績

柔道に打ち込んだ彼女は、帝京中学3年時に全国中学校柔道大会で52kg級で優勝します。次は帝京高校に進学し、全日本カデの決勝に進出するも、反則負けにより2位となりました。高校1年時には全日本のカデ強化選手にも選出された実力を誇ります。その後、韓国代表として国際大会にも出場し、アジアジュニア57kg級で3位、さらに世界ジュニアで5位を記録しました。

大学進学とプロとしての挑戦

2021年、ホは早稲田大学スポーツ科学部へ進学し、同年内に慶北体育会柔道チームに加入しました。この時期から韓国での競技と大学での学業を両立しながら、本格的な練習に励みます。2022年には、グランドスラム・トビリシでIJFワールド柔道ツアーの初優勝を果たしました。この成功は、彼女の柔道選手としてのキャリアにおいて重要な一歩となります。

国際大会での活躍

その後も彼女は多くの国際大会で成果を挙げていきます。2022年の世界選手権では準々決勝で世界チャンピオンを破るも、準決勝で敗れ5位となりました。2022年のグランドスラム・アブダビではオリンピックチャンピオンを破り優勝を遂げる一方、グランドスラム・東京では再び5位となりました。2023年のワールドユニバーシティゲームズでは優勝を果たし、名実ともに実力を示しました。

2024年のパリオリンピック

そして2024年、ホはパリオリンピックで注目を集めました。決勝戦で出口クリスタに抗い、見事な戦いを展開するも、結果的に反則負けを喫し銀メダルを獲得しました。早稲田大学からのオリンピックメダリストは1972年以来2人目で、現役大学生では初となる快挙を達成しました。また、パリオリンピックでは混合団体戦でも銅メダルを手に入れました。

国籍選択と今後の展望

ホは2023年12月19日、自身の21歳の誕生日に韓国籍を選択しました。2024年の世界選手権では準決勝で再びクリムカイトを破り、決勝では出口を12分以上戦った末、反則勝ちで優勝を果たしました。この勝利は、韓国にとって29年ぶり、在日の選手としては初の世界チャンピオンとなる偉業です。彼女の成績はIJF世界ランキングで3位にまで上昇し、競技界での注目度はますます高まっています。

これからもホ・ミミの柔道人生から目が離せません。

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