ホーチミン・シティFC

コンアン・ホーチミン・シティFCについて

コンアン・ホーチミン・シティFC（ベトナム語: Câu lạc bộ Bóng đá Công an Thành phố Hồ Chí Minh）は、ベトナムのホーチミン市に本拠を置くプロサッカークラブです。このクラブは、長い歴史を持ち、数々の変遷を経て現在の姿に至っています。

歴史

このクラブは1975年にサイゴン港の実業団として設立され、その後も多くの名称変更を経験してきました。設立から2000年にかけては「サイゴン・ポート・ワーカーズFC」として活動しており、2001年から2003年までは「サイゴン・ポートFC」として知られていました。さらに、2004年から2008年までの期間には「サイゴン・ポート・サザン・スティール・クラブFC」としての活動を経て、2009年から2025年まで「ホーチミン・シティFC」と名乗り、その後現在の「コンアン・ホーチミン・シティFC」へと改名されました。

2016年にはVリーグ2で優勝し、Vリーグ1への昇格を果たしました。この昇格に際して、クラブは株式会社として再編され、選手としてのキャリアを終えたレ・コン・ビンがクラブの会長に就任しました。

近年の発展

2018年には元ベトナム代表の監督、三浦俊也が新たに指揮を執ることになりました。さらに、ベトナム代表級の選手達を獲得し、ゴンサロ・マロンクレ、ロドリゴ・ポセボン（元マンチェスター・ユナイテッド）、グスタボ（元ロアッソ熊本）などの外国人選手も加わりました。これにより、クラブは戦力を大きく強化し、国内外の大会での競争力を高めました。

タイトルと成績

コンアン・ホーチミン・シティFCの主な業績には、Vリーグでの4回の優勝（1986年、1993-94年、1997年、2001-02年）が含まれます。また、アジアの大会でも活躍しており、AFCチャンピオンズリーグには2002-03シーズンと2020シーズンの2回出場しており、いずれも東地区予選で敗退しています。アジアクラブ選手権やアジアカップウィナーズカップにも出場経験がありますが、初戦を突破することはできませんでした。

監督と選手

歴代の監督には、ヴィエラン・シムニッチ（2010-2011年）、フン・タイン・フオン（2014-2015年）、ルー・ディン・トゥアン（2015-2017年）、アラン・フィアール（2017年）、三浦俊也（2018年）、鄭海成（2019-2020年）、アレシャンドレ・ペルキング（2021年）などが名を連ねています。また、歴代の選手には、チュオン・ディン・ルアットやチャン・フィー・ソン、サム・ゴック・ドゥックなど、国内外で活躍する選手たちが揃っています。

クラブのシンボルとキット

コンアン・ホーチミン・シティFCの公式キットは2016年からミズノの製品を使用しています。これにより、クラブのアイデンティティが強化され、ファンとのつながりを深めることに寄与しています。

このように、コンアン・ホーチミン・シティFCは、ベトナムにおけるサッカー界の重要なクラブとして、今後の活躍が期待される存在です。

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