ホームセンターヤマキシ

株式会社山岸とホームセンターヤマキシ：100年を超える歴史と多角経営

株式会社山岸は、福井県を拠点とする企業で、その歴史は1900年頃にまで遡ります。創業者は山岸行次郎氏で、当初は畳表製作を営んでいましたが、同時に金物の販売も手掛けていました。この金物販売が、後に同社をホームセンター業界の有力企業へと導く礎となりました。

1979年には、坂井郡金津町（現あわら市）に2店舗目の山岸金物センターを開店し、本店を移転。同時に本社も併設しました。その後、1981年には株式会社山岸を設立し、本格的な企業体制を整えます。

1985年、同社は新たな事業展開としてホームセンター事業に参入。加賀市に最初のホームセンターヤマキシ加賀店を開店しました。この成功を足掛かりに、1987年には小松市、1991年には野々市市などに店舗を拡大。1993年には、既存の本店を改築・増床し、ヤマキシ金津店としてリニューアルオープンしました。

2000年代に入ると、大型店舗の展開を加速。2000年には七尾市に、2003年には越前町に大型店舗をオープンしました。これらの店舗は、食料品スーパーマーケットを併設したスーパーセンター型店舗として運営され、地域住民にとって生活必需品の調達拠点としての役割も担っています。2008年には川北町にも大型店を展開。

事業の多角化も積極的に進められてきました。2009年には太陽光発電・オール電化事業、2010年にはネットスーパー事業に参入。2012年には川北店の屋根にメガソーラーを設置し、売電事業を開始しました。さらに、2013年には建設業許可を取得し、産業用大型太陽光発電の施工販売を強化。積極的に再生可能エネルギー事業に投資し、環境問題への取り組みにも注力しています。

近年では、リフォーム事業にも力を入れています。2013年にリフォーム事業を開始し、2019年には野々市市にリフォーム専門店を開店。2022年には小松店もリフォーム専門店として改装しました。2023年には羽咋市にもリフォーム専門店をオープンさせるなど、事業拡大を続けています。 また、2020年には高級食パン専門店もオープンさせ、幅広い事業展開を行っています。さらに、移動スーパー事業も開始し、地域住民へのサービス提供にも注力しています。

しかし、2024年1月1日に発生した能登半島地震は、同社の事業に大きな打撃を与えました。多くの店舗が被害を受け、特に田鶴浜店は甚大な被害を受け、建て替えが必要となっています。地震からの復興は、同社にとって大きな課題となっています。

現在、ヤマキシは金津店、加賀店、小松店（リフォーム専門店）、野々市店（リフォーム専門店）、開発店、田鶴浜店、朝日店、川北店、新加賀店、羽咋店（リフォーム専門店）の店舗を展開しています。スーパーホームセンターヤマキシとして、食料品スーパーマーケットを併設した大型店舗を3店舗展開しています。

ホームセンター事業に加え、LPガス・灯油事業、太陽光発電・住宅リフォーム事業、蓄電池・エネルギー事業など、多角的な事業展開によって、地域社会に貢献し続けている企業です。今後の発展に期待が寄せられます。

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