ホーリー・グレイル (バンド)

ホーリー・グレイル (Holy Grail)

ホーリー・グレイルは、2008年にアメリカ合衆国カリフォルニア州パサデナで結成されたヘヴィメタルバンドです。

歴史

ホーリー・グレイルは、当初Sorcerer（魔術師）という名前で2008年に結成されました。ボーカルのジャイムス・ポール・ルナ、ギタリストのジェームズ・J・ラルー、ドラマーのタイラー・マールは、いずれもホワイト・ウィザードの元メンバーでした。

スケルトンウィッチのベーシスト、エリック・ハリスとギタリストのエリ・サンタナが加入し、メンバーが揃いました。しかし、最初のEPを録音する前に、ベーシストがブレイク・マウントに交代しています。

2009年、バンドは初のEP『Improper Burial』をProsthetic Recordsからリリース。2010年には、初のフルアルバム『クライシス・イン・ユートピア』をリリースし、批評家から高い評価を受けました。イギリスの『メタル・ハマー』誌は、Golden Gods Awardでホーリー・グレイルを「ベスト・ニュー・バンド」にノミネート。同アルバムのカバージャケットは、Andrei Bouzikovが手掛けています。

バンドは2009年から2012年まで、ファーストアルバムのツアーを精力的に行いました。2010年4月には、北米ツアーでアモン・アマースをサポート。6月には、イギリスのダウンロード・フェスティバルをはじめとする、世界的な主要フェスティバルにも出演しました。

2010年7月、ベーシストがジェシー・サンチェスに交代しますが、その年の10月にはマウントが再加入し、元のメンバーに戻っています。8月には、ドイツのヴァッケン・オープン・エアフェスティバルで演奏。その後、エクソダスをサポートする3回目の北米ツアーを開始しました。

2010年10月、ギタリストのラルーが脱退し、イアン・スコットが加入。スコット加入後のバンドの最初のパフォーマンスは、日本のLOUD PARKフェスティバルで行われました。12月には、4回目の北米ツアーを行い、今回はブラインド・ガーディアンをサポートしました。

デビュー初期の成功の陰で、バンドはメンバーチェンジを繰り返すなど、苦難の時期を経験しました。マネージャーの辞任も、メンバーの士気に影響を与えました。ホーリー・グレイルの評価は、人気者から苦戦を強いられる存在へと変化していきました。

2010年末、『クライシス・イン・ユートピア』がリリースされると、バンドは再び批評家から称賛されました。『リヴォルヴァー』誌は、同アルバムを2010年のトップ20アルバムの一つに選出しています。

2011年4月、ギタリストのスコットが脱退し、ボンデッド・バイ・ブラッドのアレックス・リーが加入。12月には、2枚目のEP『Season's Bleedings』をリリースしました。

2013年1月22日、2枚目のフルアルバム『ライド・ザ・ヴォイド』を、北米ではProsthetic Records、ヨーロッパではニュークリア・ブラストからリリースしました。

その後、約2年に及ぶメタル・アライアンス・ツアーに参加。アンスラックス、エクソダス、ミュニシパル・ウェイスト、ハイ・オン・ファイア、シャドウズ・フォールなどが出演しました。

メンバー

ジャイムス・ポール・ルナ (ボーカル)
ジェームズ・J・ラルー (ギター)
タイラー・マール (ドラムス)
エリック・ハリス (ベース)
エリ・サンタナ (ギター)

過去のメンバー

ブレイク・マウント (ベース)
ジェシー・サンチェス (ベース)
イアン・スコット (ギター)
アレックス・リー (ギター)

音楽スタイル

ボーカルのルナは、自身らを「デスメタルのリフ、モダンなブレイクダウン、パワーメタルの歌唱など、オールドスクール・メタルに新しい風を吹き込んだモダン・バンド」と表現しています。批評家からは、スラッシュメタルの影響を受けた、伝統的なヘビーメタルであると評されています。

ディスコグラフィー

スタジオアルバム

クライシス・イン・ユートピア (2010年)
ライド・ザ・ヴォイド (2013年)
Times of Pride and Peril (2016年)

コンパクト盤

Improper Burial (2009年)
Seasons Bleedings (2011年)

コンピレーションアルバム

Label Showcase - Prosthetic Records (2012年)

シングル

My Last Attack (2010年)
* Dark Passenger (2012年)

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