ホ402

ホ402/ホ四〇二

ホ402（ホ四〇二）は、大日本帝国陸軍によって開発された航空機関砲です。この砲は、主に襲撃機や攻撃機に搭載され、敵の重戦車を破壊することを目的に設計されています。

開発の背景

この航空機関砲は、陸軍航空工廠にて開発されました。設計上の特徴としては、口径57mmという大口径かつ大威力の砲身を備えており、長砲身に高初速の弾道を持つことが大きな魅力です。加えて、胴体軸線上の機首に装備される構造は、操縦時の安定性を確保しつつ、効果的な攻撃を可能にします。射撃時の反動は非常に強く、約1.5トンに達するため、搭載機の設計においてはそれを制御するための工夫が必要とされました。

搭載弾数

ホ402は、最大20発の弾を携行することができ、これにより長時間の戦闘も可能になります。この弾数は、特に戦術的な迅速な攻撃や連続した攻撃を考慮して設定されています。

搭載機とその運用

新鋭襲撃機「キ93」に搭載される予定であり、その機体特性と合わせて運用されることで、より高い攻撃力を発揮できると期待されていました。キ93は、技術的に先進的な設計が施され、空中での機動性も高いため、ホ402との組み合わせにより、強力な対地攻撃能力を持つ航空機となる予定でした。

結論

ホ402は、大日本帝国陸軍における新しい武器システムの一環として、強力な火力を航空機に搭載する試みを象徴しています。航空戦術が進化する中で、地上目標に対する即応能力は重要であり、それに対応する武器としての役割を果たしました。陸軍の他の兵器と同様、この航空機関砲は、その時代の戦闘環境に適応し、戦術の変遷に大きな影響を与えることが期待されていました。

参考文献

- 橋立伝蔵監修『日本陸軍機キ番号カタログ』（文林堂、1997年）