ボイメン・ザ・ベスト

BOYS AND MEN初のベストアルバム『ボイメン・ザ・ベスト』：10周年への序章

2010年結成のBOYS AND MEN（通称：ボイメン）が、デビュー9年目にして初めてリリースしたベストアルバム『ボイメン・ザ・ベスト』。2018年12月19日、ユニバーサルミュージックより発売された本作は、初期のインディーズ楽曲から最新シングルまで、彼らの歩みを凝縮した内容となっています。

多彩な楽曲と新曲2曲

アルバムには、初期の代表曲「Chance for Change」やデビュー曲「バリバリ☆ヤンキーロード」といったインディーズ時代の楽曲から、2018年9月リリースのシングル「炎・天下奪取」まで幅広い楽曲が収録。さらに、本作を彩る2曲の新曲も収録されています。

1曲目はリード曲「男気・夢・音頭」。ナゴヤドーム公演を控えた彼らを象徴する、力強い音頭調の楽曲で、日本テレビ系『スッキリ』のエンディングテーマにも起用されました。ミュージックビデオでは、瓦割りや足ツボ、大食いといった挑戦的なシーンと、祭り衣装での躍動的なダンスが融合した見応えのある映像が制作されています。

2曲目は、前山田健一（ヒャダイン）が作詞作曲を手掛けた「BOYS AND MEN 夜露四苦」。メンバー一人ひとりをフィーチャーした自己紹介ソングとなっており、ヒャダイン氏によるメンバーへの深い理解と愛情が感じられます。これまでの自己紹介ソングに比べて、より洗練され、大舞台でも通用するクオリティの高い仕上がりとなっています。

再録音とメンバーチェンジ

インディーズ時代の楽曲は、再ミックスが施され、ボーカルを新たに録音し直したものもあります。特にデビュー曲「バリバリ☆ヤンキーロード」は、YanKee5から誠へのボーカルの変更など、グループの変化が反映された新しいバージョンで収録されています。また、2016年に脱退した若菜太喜さんのパートは、他のメンバーが受け継いでいます。

アルバムリリースとナゴヤドーム公演

本作のリリースは、2019年1月14日にナゴヤドームで開催された初の単独公演『ボイメン名古屋夢まつり〜ツッパリ町おこしお兄さん最強烈伝〜』に向けたプロモーション活動の一環として行われました。アルバムリリース前には、テレビ番組への出演や全国ツアーも敢行。精力的な活動が、このアルバムに繋がっています。しかし、この活動中には、田中俊介さんの体調不良による活動休止という出来事も発生しました。このアルバムは、10人体制での最後の作品となり、その後、田中さんの脱退へと繋がっています。

多様なリリース形態

『ボイメン・ザ・ベスト』は、通常盤、初回限定盤A（YanKee5盤）、初回限定盤B（誠盤）、そしてUNIVERSAL MUSIC STORE限定盤の計6種類という、多様な形態でリリースされました。収録楽曲は形態によって異なり、全34曲を網羅した形態はありません。通常盤はユニバーサルミュージック移籍後の楽曲を中心に構成され、初回限定盤にはインディーズ時代の楽曲や、派生ユニットの楽曲が多数収録されています。初回限定盤には、ミュージックビデオやライブ映像を収録したDVDも付属しています。

ジャケット写真

アルバムジャケットは、メンバーの個性とグループの歴史を象徴するデザイン。学ラン姿の定番スタイルに加え、メンバーそれぞれが過去の衣装の中から選んだ衣装を着用しています。それぞれの衣装には、彼らが歩んできた道のり、そしてそれぞれの個性を感じることが出来ます。

チャート成績

リリース初週にはオリコンアルバムランキング、Billboard JAPANのTop Albums SalesとHot Albumsで2位を獲得。高い人気と注目度の高さを示しました。

『ボイメン・ザ・ベスト』は、単なるベストアルバムではなく、BOYS AND MENというグループの10周年、そして未来への展望を示す重要な作品と言えるでしょう。彼らの軌跡と、これからの活躍に期待が高まります。

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