ボイメン2泊3日 ツタエル・トラベル

ボイメン2泊3日 ツタエル・トラベル：多忙なアイドルの癒しと、視聴者への旅のプレゼント

『ボイメン2泊3日 ツタエル・トラベル』（略称：ツタトラ）は、人気グループBOYS AND MEN（ボイメン）をフィーチャーした、中京テレビ制作のバラエティ旅番組です。2016年4月20日から2017年3月29日まで、毎週水曜日の深夜に放送されました。本番組は、過酷な試練が中心だった過去のボイメン番組とは一線を画し、メンバーがリラックスした旅の様子を通して、視聴者へ旅の楽しさを伝えることを目的としていました。

番組のコンセプトと構成

ツタトラの最大の特徴は、そのゆるやかな雰囲気です。番組の基本コンセプトは「多忙なBOYS AND MENに素敵な休日をプレゼントする」こと。毎回、3人のメンバーが2泊3日の国内外旅行に出かけます。メンバーの選抜は、旅のテーマや予算に応じて行われ、時には共通点を持つメンバーが選ばれることもありました。さらに、番組独自のシステムとして、「強制帰宅BOX」による投票が導入。1日目と2日目の終わりに、旅の楽しさを十分に伝えられていないと判断されたメンバーは、残念ながらその時点で帰宅を余儀なくされました。3日目を迎えられるのは、2日間を勝ち抜いた1人だけという、サバイバル要素も含まれていました。

旅の行き先は、東海地方以外が中心。日本各地や海外への旅行が、4～5週にわたって放送されました。メンバーは私服で旅を満喫し、ありのままの姿を視聴者に見せるスタイル。番組では、テレビ的な演出を抑え、メンバーの自然な反応や旅先の魅力を重視していました。

旅ロケ以外では、名古屋市大須にあるBOYS AND MENのオフィシャルショップ「BOYS AND MEN SHOP&CAFE」で収録が行われました。進行役は中京テレビアナウンサーの望月杏夏（愛称：モッチー）が務め、番組全体を軽快に盛り上げました。ショップでの収録では、メンバーは学ラン姿で登場し、旅の振り返りや次の旅の発表などを行いました。番組の後半には、「BOYS AND MEN HEADLINE NEWS」というミニコーナーを設け、グループの最新情報を伝えました。

メンバーそれぞれの個性と役割

番組では、10人のボイメンメンバーそれぞれの個性と魅力が際立っていました。リーダーの水野勝は、グループの悩みや負担を抱えながらも、旅を通してリラックスする姿を見せました。田中俊介は兄貴分としての存在感を示しつつも、意外な一面も披露。田村侑久は、おバカキャラながらも、その明るさで旅を盛り上げました。辻本達規は、普段の熱血漢な姿とは異なる繊細な一面を垣間見せる場面も。小林豊は最年長としてメンバーをまとめつつ、時にわがままな一面も。本田剛文は、秀才肌ながらオフ感を出すのに苦戦する様子が描かれ、勇翔は寡黙ながらも酒好きの一面をのぞかせました。平松賢人は最年少としてフレッシュな魅力を放ち、土田拓海は「圧倒的なオフ感」で存在感を示しました。吉原雅斗は、旅では主体性が欠ける面が露呈されました。

番組の成功とその後

『ボイメン2泊3日 ツタエル・トラベル』は、メンバーの素顔と旅の楽しさを融合させた、独自のスタイルで人気を博しました。YouTubeでのダイジェスト配信やHulu、Chuunでの配信も行われ、幅広い視聴者に番組の魅力を届けました。約1年間の放送期間を経て、2017年3月29日に最終回を迎えました。その後、ボイメンは新たな冠番組へと進み、彼らの活躍は続いています。番組はDVDとしてリリースされ、現在でもファンから高い支持を得ています。番組テーマソング「サンバdeバケーション」も、ボイメンの代表曲の一つとして人気を集めています。この楽曲は、メンバー10人それぞれの異なるパッケージでリリースされたことも話題となりました。

スタッフ

プロデューサー：武藤利宣
演出：富田恭彦
構成：加藤智久、山口トンボ
チーフディレクター：太田雅人
ディレクター：小宮直起、伊藤雄哉、石川直樹
アシスタントディレクター：鈴木祐都、柴草昂太
協力：フォーチュンエンターテイメント
制作協力：スクラッチ
製作著作：中京テレビ

もう一度検索