ボケて

写真で一言ボケて (bokete)

概要

「写真で一言ボケて」、通称「bokete」は、株式会社オモロキが運営するインターネット上の大喜利サイトです。このサービスは、利用者が投稿した画像や文字を「お題」とし、それに対して他の利用者がテキストでユーモラスな「ボケ」を投稿することで、参加者全体で笑いを共有し楽しむことを目的としています。2008年9月にサービスを開始以来、「3.14秒で笑える」というユニークなコンセプトを掲げ、アカウントを作成するだけで誰でも気軽に参加できる手軽さから多くのユーザーに支持されています。サービスは広告掲載によって運営されており、原則として無料で利用可能です。

歴史と発展

サービス開始当初の利用者数やアクセス数は限定的で、月間ページビューは約50万程度にとどまっていました。しかし、2012年5月に外部サイトで紹介されたことを契機に急速に注目を集め、同年9月には月間1500万ページビューに迫るまでに成長しました。翌年にはアプリ版のダウンロード数が150万件を超える人気となり、書籍化も開始されました。これまでに『写真で一言 ボケて』をはじめ、『もっとボケて』、『まだまだボケて』といったシリーズが出版されていますが、中でも最初の書籍が最も広く知られています。2015年にはカードゲームとしても商品化されるなど、多角的なメディア展開が行われました。

サービスの現状

2020年時点では、アプリの累計ダウンロード数は650万件に達し、毎月100万件を超えるボケが新たに投稿されています。ユーザーの構成については、男女比や年代比に関する情報も公開されていますが、その集計方法によっては正確性が保証されない可能性も指摘されています。

サービスの使い方と主な機能

boketeの主な機能は以下の通りです。

お題機能

一覧表示: 投稿されたお題を一覧で閲覧できます。新着順や、投稿されたボケの数に応じた人気順で表示を切り替えることが可能です。2022年10月時点で、約680万件のお題が投稿されています。
お題の投稿: 会員登録およびログインしている利用者は、1時間に1回お題を投稿できます。お題には原則として手持ちの画像をアップロードしますが、画像がない場合はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスに基づきFlickrに投稿された画像から選択することもできます。また、専用アプリを利用して手持ちの画像を加工してお題にすることも可能です。投稿されたお題は原則として投稿者自身で削除できませんが、利用規約に違反するなど問題のあるお題は運営によって削除されることがあります。2017年からは画像審査システムを導入し、不適切な画像の投稿防止に努めていますが、その判断には課題も残ります。

ボケ機能

一覧表示: 投稿されたボケを一覧で閲覧できます。お題と同様に、新着順や、他のユーザーからの評価（星の数）に応じた人気順で表示できます。2023年6月時点で、ボケの累計投稿数は10億件を超えています。
ボケの投稿: 会員登録およびログインしている利用者は、5分に1回ボケを投稿できます。お題となる画像に対し、60文字以内のテキストでボケを投稿します。ただし、暴力的または性的な表現など、利用規約で禁止されている内容は投稿できません。投稿されたボケは原則として投稿者自身で削除できませんが、利用規約に違反するボケは運営によって削除されることがあります。

評価機能

他の利用者が投稿したボケに対して、面白さを3段階（星1〜3個）で評価できます。星を付けたボケにはコメントを残すことも可能です。特に多くの星を集めた人気のボケは「殿堂入り」として特別なリストに掲載されます。気に入ったボケはTwitterなどのSNSで簡単に共有できます。

ランキング

様々な期間や条件に基づいたランキングが提供されています。

急上昇: 12時間以内に多くの星を獲得したボケ。
注目: 24時間以内に多くの星を獲得したボケ。
人気: 72時間以内に多くの星を獲得したボケ。
コラボ/セレクト: 特定のお題形式（コラボ、セレクト）で、72時間以内に多く評価されたボケ。
殿堂入り: 投稿から1年以内に特に多くの星を獲得し続けたボケ。

マイページ

自身の投稿したボケやお気に入り登録したボケなどを管理・閲覧できます。

退会

アカウントの削除はマイページから手続き可能です。一度退会すると、これまでの投稿内容（お題、ボケ、コメントなど）はすべて削除され、同じアカウント名やメールアドレスでの再登録はできなくなります。

著作権に関する問題

boketeではお題投稿時に著作権に関する確認を促していますが、実際には著作権侵害の事例が多く見られます。節度を守ったパロディ利用については、著作権者から黙認されているケースも少なくないと考えられます。しかし、悪意を持って画像を改変したり、全く無関係なキャプションを付けたりする行為は、元の著作物を勝手に変更することを禁止する翻案権や、著作者の意に反する改変を禁じる同一性保持権といった著作権者の権利を侵害する可能性があります。また、無関係な画像に関連付けられたキャプションが検索エンジンの画像検索結果に表示され、不快感を与えることもあります。

サイトの利用規約上、投稿された画像に関して著作権者から権利侵害の訴えがあった場合、弁護士費用や損害賠償を含む法的責任は、原則として画像を投稿した利用者自身が負うことになっています。お題として画像を投稿する際は、自身が著作権を持つ画像を使用するか、Flickrにあるクリエイティブ・コモンズ・ライセンスが付与された画像を選択することが推奨されています。手持ちの画像を加工して利用する場合は、専用のアプリを使用することも可能です。

関連商品

boketeは書籍やカードゲームとしても展開されています。

書籍

いずれもコアマガジンから刊行されています。

『写真で大喜利 ボケて』（2009年）
『写真で一言 ボケて』（2013年）
『写真で一言 もっとボケて』（2013年）
『写真で一言 まだまだボケて』（2014年）
『写真で一言ボケて Cute!』（2015年）

ゲーム

『bokete 〜写真で一言ボケて〜カードゲーム』（2015年、リトルコズミック）

関連項目・外部リンク

関連項目

インターネット・ミーム

外部リンク

写真で一言ボケて（bokete）公式サイト
ボケて(bokete)公式Xアカウント

もう一度検索