ボッシュブルーウィンズ

ボッシュブルーウィンズ

ボッシュブルーウィンズ（BOSCH Blue Winds）は、かつて埼玉県東松山市を本拠地として活動していた実業団所属の男子バスケットボールチームです。このチームは、ボッシュオートモーティブシステム（現在のボッシュ株式会社）によって運営されていました。

チームの歩み

チームの歴史は1950年に始まります。当時は「ヂーゼル機器東松山工場バスケットボール部」として設立され、活動を開始しました。

その後、親会社の社名変更に伴い、チーム名も変化を遂げます。1990年には、社名変更を受けて「ゼクセルブルーウィンズ」と改称されました。この時期、チームは実業団リーグで着実に力をつけていきました。

1995年には、全日本実業団バスケットボール競技大会で初めて優勝を飾る快挙を達成し、国内実業団チームのトップクラスに名を連ねました。

この実績を背景に、1996年からは日本のトップリーグである日本リーグへの参戦を果たしました。参戦初年度にして2部リーグで優勝という輝かしい成績を収め、翌シーズンからの1部リーグ（後のスーパーリーグ）昇格を決めました。これにより、チームは国内最高峰の舞台で戦うこととなります。

1997年には、日本バスケットボール界を代表する指導者の一人である榎本日出夫氏がヘッドコーチに就任しました。この頃から、チームは他チームを解雇された選手や、所属チームが休廃部となったことでプレーの場を失った選手を積極的に獲得するという、当時としては珍しい方針を取り始めました。これにより、様々な背景を持つ実力派選手が集結し、チーム力はさらに強化されました。

2000年には、再度親会社の社名変更に伴い、チーム名称が「ボッシュ」に変更されました。

チームは新たな試みにも挑戦しました。2001年には、バスケットボール界において初めてとなる、全国を対象とした大規模なトライアウトを実施し、広く選手を募集しました。これは、既存の枠にとらわれない選手発掘を目指す取り組みでした。

しかしながら、チームは2002年に活動を休止することを決定しました。チームにとって最後のシーズンとなったこの年、全国のトップチームが集まるオールジャパン（全日本総合バスケットボール選手権大会）では見事準優勝を飾るという、有終の美を飾りチームの歴史に幕を下ろしました。

リーグ戦績

チームが参戦した旧JBL（日本リーグ）における成績は以下の通りです。

※日本リーグ1部では、第31回（1997年度）から第33回（1999年度）にかけて、チームをC（クーガー）とT（タイガー）のディビジョンに分けてリーグ戦が実施されました。
※また、日本リーグ1部の第34回（2000年度）は、後のスーパーリーグに移行する前のプレ大会としてSL（プレスーパーリーグ）という名称で実施されました。

チームを彩った選手たち

ボッシュブルーウィンズには、多くの著名な選手たちが所属しました。主な歴代所属選手の一部を以下に挙げます。

間橋健生
塩屋清文
長谷川誠
目由紀宏
大場清悦
金子寛治
天野佳彦
祐木毅
岡村憲司
小納真良
斉藤勝一
エリック・マッカーサー
ワイス団
ギャレン・ヤング

これらの選手たちは、チームの栄光を築き、日本のバスケットボール界に大きな影響を与えました。

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