ボビー・ヴァンツァー

ボビー・ヴァンツァー：ロイヤルズを支えたオールラウンドプレーヤー

ボビー・ヴァンツァー（Robert Francis "Bobby" Wanzer、1921年6月4日 - 2016年1月23日）は、アメリカ合衆国出身の元プロバスケットボール選手です。ニューヨーク州ブルックリンで生まれ、シートン・ホール大学でバスケットボールの才能を開花させました。1948年にロチェスター・ロイヤルズに入団以来、チーム一筋で9シーズンに渡って活躍し、1951年にはNBAファイナル制覇に大きく貢献しました。

プレースタイル

ヴァンツァーは、卓越したシュート精度を誇る選手でした。1951-52シーズンにはフリースロー成功率90.4%を記録し、リーグトップの成績を残すと共に、シーズンフリースロー成功率90%を超えた初の選手となりました。しかし、彼の最大の魅力は、オールラウンドなプレースタイルにありました。パス、ドリブル、シュート、ディフェンスと、全てのプレイを高水準でこなし、特に粘り強いディフェンスとチームへの献身的な姿勢は高く評価されました。

1950年代に入るとヴァンツァーは全盛期を迎え、1951-52シーズンにはキャリアハイとなる1試合平均15.7得点5.0リバウンド4.0アシストを記録。オールスターゲームに初選出され、オールNBA2ndチームにも選出されました。ボブ・デイヴィス、レッド・ホルツマンとのバックコート陣は、ロイヤルズにとって大きな戦力となり、1951年の優勝に大きく貢献しました。

指導者として

ヴァンツァーは選手として活躍する傍ら、1955-56シーズンから2年間、選手兼ヘッドコーチとしてロイヤルズを指揮しました。引退後はコーチ業に専念し、モーリス・ストークスを中心にチームの再建を目指しましたが、ストークスが不慮の事故に見舞われ、チームは低迷。1958-59シーズン途中にコーチを解任されました。コーチとしての通算成績は、234試合98勝136敗、勝率.419でした。

引退後

2016年1月23日、ヴァンツァーはニューヨーク州ピッツフォードの自宅で94歳で逝去しました。長年に渡るバスケットボール界への貢献が評価され、殿堂入りを果たしました。

主な受賞歴

NBAファイナル優勝：1951年
NBAオールスターゲーム出場：1952年－1956年
オールNBA2ndチーム：1952年－1954年
バスケットボール殿堂

ボビー・ヴァンツァーは、ロチェスター・ロイヤルズの黄金時代を支えた偉大な選手の一人として、その名が刻まれています。

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