ボブ・ウォルコット

ロバート・ウィリアム・ウォルコット：異色の経歴を持つ元プロ野球投手

ロバート・ウィリアム・ウォルコット（Robert William Wolcott , 1973年9月8日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州出身の元プロ野球選手。投手として、メジャーリーグと日本プロ野球でプレーした。

プロ入りとメジャーリーグでの活躍

ウォルコットは、名門スタンフォード大学への合格を辞退し、1992年にシアトル・マリナーズに入団。1995年にメジャーデビューを果たし、1996年には先発ローテーションの一角として30試合に登板。7勝10敗の成績を残した。翌1997年も19試合に登板し、5勝6敗を記録。将来を嘱望された。

大阪近鉄バファローズでの挑戦

2000年、ウォルコットは大阪近鉄バファローズに入団。シンカー、ツーシーム、チェンジアップを武器に、キャンプ・オープン戦で安定した投球を披露し、新外国人ながら開幕投手に指名された。これは、1987年のマット・キーオ（阪神タイガース）以来、日本球界で2例目、パ・リーグでは初の快挙であった。

しかし、シーズンに入ると不調が続き、わずか2試合で先発ローテーションを外れて二軍落ちとなる。5月末に一軍復帰を果たすと、ロングリリーフとして起用され、6月1日に来日初勝利を挙げた。その後、先発としても勝利を挙げたが、連敗も喫し、最終的に3勝4敗の成績でシーズンを終えた。自身の誕生日である9月8日に戦力外通告を受け、同年12月2日に自由契約となった。

引退後と起業家としての成功

2001年、オークランド・アスレチックス傘下A+級のモデスト・ナッツでプレーしたのを最後に現役を引退。引退後はオレゴン州立大学で機械工学を学び、卒業後の2005年にオレゴン州に機械製造・加工の会社を設立し、経営者として新たな道を歩んでいる。

プレースタイル

シンカー、ツーシーム、チェンジアップを駆使し、打者を打ち取る技巧派投手。

年度別投手成績

（成績は省略）

記録

NPB
初登板・初先発：2000年4月1日、対オリックス・ブルーウェーブ1回戦（グリーンスタジアム神戸）、5回2失点で敗戦投手
初奪三振：同上、2回裏にイチローから
初勝利：2000年6月1日、対千葉ロッテマリーンズ11回戦（千葉マリンスタジアム）、5回裏に4番手として救援登板、4回2/3を1失点
初先発勝利：2000年6月9日、対福岡ダイエーホークス12回戦（福岡ドーム）、5回2失点

背番号

33 （1995年 - 1997年）
29 （1998年 - 1999年）
30 （2000年）

関連項目

カリフォルニア州出身の人物一覧
大阪近鉄バファローズの選手一覧

脚注

（脚注は省略）

外部リンク

選手の通算成績と情報 Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
個人年度別成績 ボブ・ウォルコット - NPB.jp 日本野球機構

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