ボブ・クージー賞

ボブ・クージー賞は、ネイスミス記念バスケットボール殿堂が主催し、男子大学バスケットボールにおいて年間で最も優れたポイントガードに贈られる賞です。正式名称は「ボブ・クージー・ポイントガード年間最優秀選手賞」と言います。この賞は、ボストン・セルティックスで6度のNBAチャンピオンに輝いた伝説的なポイントガード、ボブ・クージーの功績を称え、彼の名前を冠しています。

選考プロセスは、まず各大学のヘッドコーチ、全米大学スポーツ情報ディレクター協会(CoSIDA)、全米バスケットボールコーチ協会(NABC)のメンバーが候補選手を推薦します。その後、CoSIDAのメンバーで構成される審査委員会が推薦された選手を評価し、NCAAディビジョンIから12名、ディビジョンIIおよびディビジョンIIIから各2名、合計16名の候補者を選出します。最終的な受賞者は、殿堂入り選手、ヘッドコーチ、スポーツ情報ディレクター、メディア関係者、そしてボブ・クージー本人を含む30名からなる選考委員会によって決定されます。

2010年には、メリーランド大学出身のグレイビス・バスケスが、海外出身として初の受賞者となりました。これは、ボブ・クージー賞がアメリカ国内だけでなく、世界中の才能ある選手に門戸を開いていることを示す出来事でした。輩出校の最多受賞回数を誇るのは、コネチカット大学ノースカロライナ大学で、それぞれ3名の受賞者を輩出しています。これは、これらの大学が優れたポイントガードを育成する伝統を持っていることの証と言えるでしょう。

ボブ・クージー賞は、単に優れた個人を表彰するだけでなく、ボブ・クージーが体現した卓越した技術、リーダーシップ、スポーツマンシップを称え、次世代の選手たちに受け継いでいくことを目的としています。受賞者たちは、その栄誉を胸に、プロの世界でも活躍し、バスケットボール界に多大な貢献をしています。

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