グレイビス・バスケス

グレイビス・バスケス：ベネズエラの才能がNBAで開花

グレイビス・バスケス（Greivis Vasquez）は、1987年1月16日、ベネズエラの首都カラカスで生まれました。バスケットボール選手としてのキャリアを追求するため、アメリカに渡り、その才能を開花させました。

高校・大学時代

アメリカのメリーランド州にあるモントロスクリスチャン高校に留学したバスケスは、ケビン・デュラントや伊藤大司といった才能ある選手たちとチームメイトでした。その後、メリーランド大学に進学し、1年目からその実力を発揮します。

当初は先発ではありませんでしたが、シーズン中にシューティングガードとして先発に定着。1試合平均9.8得点、4.7アシスト、3.3リバウンドという成績を残しました。2年次には、平均17得点、6.8アシスト、5.7リバウンドと、さらに成績を向上させました。

3年次には、チームトップの平均17.5得点、5.4リバウンド、5.0アシストを記録。メリーランド大学史上初めて、得点、リバウンド、アシストの3部門でチームトップとなりました。ノースカロライナ大学戦では、35得点、11リバウンド、10アシストのトリプル・ダブルを達成し、チームを勝利に導きました。

4年次には、平均19.6得点、6.3アシスト、4.6リバウンド、1.7スティールを記録。カレッジバスケットボールで18得点以上、6アシスト以上を達成したのは彼だけでした。ボブ・クージー賞を受賞し、カンファレンス史上初の2000得点、700アシスト、600リバウンドを達成した選手となりました。また、アトランティック・コースト・カンファレンスの最優秀選手にも選ばれました。

NBAでの活躍

2010年のNBAドラフトで、メンフィス・グリズリーズに全体28位で指名され、NBAプレーヤーとしてのキャリアをスタートさせます。グリズリーズでは出場機会は限られていましたが、プレーオフではその能力を発揮し、チームの勝利に貢献しました。

2011年12月24日、ニューオーリンズ・ホーネッツに移籍。2012年2月1日のフェニックス・サンズ戦では、20得点、12アシストを記録しました。その後、2013年7月10日にサクラメント・キングスに移籍し、さらに同年12月9日にはトロント・ラプターズに移籍しました。ラプターズでは、カイル・ロウリーの控えとして活躍しました。

2014年7月17日、ラプターズと2年1300万ドルで再契約。2015年6月25日には、ミルウォーキー・バックスに移籍しました。2016年7月10日、ブルックリン・ネッツと契約しましたが、同年11月8日に解雇され、以降は現役を引退しました。

引退後

2019年からはコーチ業に転身し、バスケットボールの指導者として新たな道を歩んでいます。

グレイビス・バスケスは、ベネズエラ出身の選手として、NBAの舞台でその才能を発揮し、多くの人々に感動を与えました。彼の努力と才能は、多くのバスケットボールファンに記憶されることでしょう。

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