ボブ・ナッシュ

ボブ・ナッシュ（Robert Lee "Bob" Nash、1950年8月24日 - ）は、アメリカ合衆国コネチカット州ハートフォード出身の元プロバスケットボール選手であり、指導者としても活躍しました。息子のボビー・ナッシュもバスケットボール選手として知られています。

プロ選手としてのキャリア

ハワイ大学卒業後の1972年、ナッシュはNBAドラフトでフェニックス・サンズから全体9位で指名を受けました。その後、交渉権がトレードされ、デトロイト・ピストンズに入団。NBAでのプレーを経て、ABA（アメリカン・バスケットボール・アソシエーション）のサンディエゴ・コンキスタドアーズでもプレーしました。その後、カンザスシティ・キングスで選手生活を終えました。

指導者としてのキャリア

引退後、ナッシュは指導者の道へ進み、1984年に母校であるハワイ大学のアシスタントコーチに就任。長年にわたり大学バスケットボールの指導に携わり、2007年からはヘッドコーチとしてチームを率いました。

2010年には、日本のプロバスケットボールリーグであるbjリーグの埼玉ブロンコスのヘッドコーチに就任し、日本での指導を開始しました。就任後、チームは新記録となる7連勝を達成するなど、その手腕を発揮しましたが、2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響でチームは活動を休止。ナッシュ自身も退任することとなりました。

2012年、ナッシュは富山グラウジーズのヘッドコーチに就任。富山では、チームを大きく躍進させました。2012-13シーズンには、チーム初のシーズン勝ち越しとプレイオフカンファレンスセミファイナル進出を達成。翌2013-14シーズンには、さらに勝利数を増やし、カンファレンス1位に輝きました。プレイオフでもカンファレンスセミファイナルを突破し、ファイナル4に進出し、最終順位はチーム歴代最高の3位となりました。2014-15シーズンはレギュラーシーズン5位でプレイオフ1回戦で敗退しましたが、2015-16シーズンにはレギュラーシーズンで2シーズンぶりのカンファレンス1位となり、最優秀コーチ賞を受賞。プレイオフも勝ち抜き、富山グラウジーズを準優勝に導きました。

2017年オフ、契約満了に伴い富山グラウジーズのヘッドコーチを辞任。

2018年7月、Bリーグのライジングゼファー福岡のアソシエイトコーチに就任。同年10月22日、福岡は河合竜児ヘッドコーチを解任し、ナッシュが後任のヘッドコーチに就任しました。しかし、シーズン終了をもって契約満了となり、退任しました。

ボブ・ナッシュは、選手としてだけでなく、指導者としてもその才能を発揮し、数々のチームを成功に導いた実績を持つ人物です。

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