ボブ・レモン

ロバート・グランビル・レモン

ロバート・グランビル・レモン（1920年9月22日 - 2000年1月11日）は、カリフォルニア州サンバーナーディーノ出身の著名なメジャーリーグベースボール選手であり、主に投手として知られています。右投左打というスタイルを持ち、1940年代から1950年代にかけてクリーブランド・インディアンスで活躍しました。通算207勝を達成し、特にシンカーという球種を得意としていました。現役を引退後も監督としてのキャリアを築き、1978年にはニューヨーク・ヤンキースをワールドシリーズ制覇に導くなど、確かな実績があります。

経歴

レモンは1938年にクリーブランド・インディアンスと契約し、1941年にメジャーデビューを果たしました。最初のキャリア初期は三塁手や代打として起用されましたが、1946年に初めて投手として32試合に登板し、4勝を挙げました。その後の1947年から本格的に投手に専念し、戦績を大きく向上させます。

現役時代

1948年はレモンにとって特に記憶に残る年でした。この年、彼はノーヒットノーランを達成し、20勝を挙げてチームのワールドシリーズ制覇に貢献します。また、以降のシーズンでは7回の20勝以上を記録し、アメリカンリーグ最多勝利を3回受賞しました。彼の全盛期にはボブ・フェラー、アーリー・ウィン、マイク・ガルシアらとともにチームの柱となり、1950年には自己最多の23勝を挙げました。

しかし、1954年の[[ワールドシリーズ]]進出において、ニューヨーク・ジャイアンツに敗れてしまい、その後41年間にわたってワールドシリーズから遠ざかることとなります。1956年には通算200勝を達成し、こちらもメジャーリーグ史上初めての快挙となる本塁打を自ら打っています。

1958年までの成績は順調でしたが、その後は段々と成績が下降し、1958年限りで現役引退を決意します。

引退後のキャリア

現役引退後は、1960年からインディアンスの投手コーチとしてキャリアをスタートします。その後、複数の球団で監督を務め、特に1971年にはカンザスシティ・ロイヤルズをア・リーグ西地区2位に導くなど、成功を収めています。さらに、1976年にはアメリカ野球殿堂に選出され、長い野球人生の中での功績が評価されました。

1978年にはニューヨーク・ヤンキースの監督に就任し、結局チームをワールドシリーズ制覇へ導くことになります。この時、ヤンキースはシーズンの途中からレッドソックスを猛追し、地区優勝を果たしました。注目されるのは、レモンが監督として短期間で成功を収めた点です。1981年にも再びヤンキースの監督を務めましたが、そのシーズンは長期に及ぶストライキが影響し、結果としてワールドシリーズには出場できませんでした。

レモンの監督キャリアは様々なドラマに満ちており、特にワールドシリーズでの活躍は多くのファンの記憶に残っています。1998年、インディアンスは彼の背番号「21」を永久欠番とし、彼の功績を永久に称えることを決定しました。

最後に、ロバート・グランビル・レモンは2000年1月11日に79歳で亡くなりますが、彼の存在と業績は、メジャーリーグベースボールの歴史において今なお輝きを放っています。

もう一度検索